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問題な王子様 54話 ネタバレ 原作 あらすじ マンガ 40話 純真だけれど刺激的

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54話 ビョルンのレッスンが始まります。

 

ビョルンは、ノックをせずに

寝室のドアを開きました。

ベッドの端に座って、苛立たしげに、

パジャマの裾を捻っていたエルナは驚き

目を丸くして彼を見ました。

どうすればいいのか分からず、

そのまま固まっている間に、

ビョルンが目の前まで迫って来ました。

 

頭を下げようとすると、

冷たくて固い大きな手が

エルナの顎を掴みました。

震えるエルナの視線は、

その手に導かれるまま、

どうしようもなく

ビョルンに注がれました。

 

ビョルンは、

口元に穏やかな笑みを浮かべながら

どこまで習ったのかと尋ねました。

 

激しく悩んだエルナは、

よく分からないと嘘をつきました。

体調が適切でない時に、

夫を満足させる方法のようなものを

学んでいて、

部屋を飛び出したと言うくらいなら、

むしろ舌を噛む方がマシだと

思ったからでした。

そして、覚えていないと言って、

細くなったビョルンの目を見ると、

何だかギクッとしたので、

思わず乾いた唾を飲み込みました。

 

ビョルンは「そう?」と聞き返すと

クスッと笑いながら

エルナの隣に座りました。

そして、

それでは最初から始めなければという

ビョルンの言葉の意味を理解した時、

エルナは、すでにベッドに

横たわっていました。

 

ペッグ夫人が持って来た冊子で見た

とんでもない絵と、

彼女の恥ずかしい説明と共に、

自分の上に乗った

彼の威圧的な体が思い出させた

痛くて恥ずかしかった

初夜の記憶が押し寄せて来ました。

 

ギュッと閉じているエルナの唇を

撫でていたビョルンは、

指先に力を入れると、

キスをするには口を開けなければと

躊躇うことなく要求しました。

優しい口調で

「さあ」と促されましたが

落ち着いた眼差しには

温もりがありませんでした。

 

エルナは躊躇っていましたが

結局、唇を開きました。

拒否してみたところで、

その気になれば、

いくらでも自分の思い通りにできる

男であることを、

初夜に悟ったからでした。

 

ビョルンは、開いた唇から

一気に舌を押し込みました。

エルナは

反射的に身を縮めましたが

彼を押し退ける気には

なれませんでした。

 

寝室で妻は、夫に楽しみを

与えなければならない義務があり、

それは結婚生活を円満にする

非常に重要なことだと

ペッグ夫人に言われました。

 

どうして、そんなことが楽しいのか、

エルナは、

よく理解できませんでしたが、

自分の夫が妻を

楽しく思っていないということと

再び訪ねて来るのが嫌になるほど

不満に思っていたことは、

確実に分かるような気がしました。

いわば、この結婚は、最初から

うまくいっていないということでした。

 

口づけは、

初夜より長く執拗に続きました。

口の中を思う存分かき回した彼は、

舌がひりひりする頃に、

ついにエルナを放しました。

 

自分は、こういうのが嫌いだ。

面倒くさいのは好きではないと

言うと、ビョルンは少し笑って、

首の先までリボンとボタンをつけた

エルナのパジャマを脱がせました。

 

エルナは、

これからは違うパジャマを着ると

言いましたが、

辛抱強く最後のボタンまで外した

ビョルンは、面倒なレースの山を

妻の体から取り除きました。

そして、ビョルンは

何も着るなと言うと、

自分の手のひらより小さい下着を

一気に引きずり下ろしました。

そこにも、リボンとレースが

見事に飾られているのに呆れながらも

可愛いと思いました。

 

どうせ脱ぐんだからと言って

ぼーっとしている妻の頬に

短く口を合わせたビョルンは

エルナを抱き上げて、

自分の太ももの上に座らせました。

驚いたエルナは悲鳴を上げました。

ほんのり赤く火照った妻と

あまり満足そうに濡れていない

両足の間を見たビョルンは、

そっと眉を顰めました。

かなり手際が悪くて煩わしい女なのに

それほど、それが嫌ではないというのが

滑稽でした。

確かに、

月明かりを集めて作ったような

青白い体を、

嫌がる男がいるはずがないと

思いました。

冷たく滑らかなガラスや陶磁器の質感が

ありそうだけれど、

実際の肌触りは、

限りなく柔らかくて温かでした。

ビョルンは、そのギャップが

気に入っていました。

 

どうすればいいのか分からず

おたおたしていたエルナは、

それが何かも知らないくせに

何とかしてくれと言わんばかりに

哀願するように彼を見つめました。

 

こんなにも不埒で哀れだ。

熱を帯びた笑いを漏らしたビョルンは

躊躇なく、自分の前で揺れる胸に

顔を埋めました。

洗い立ての女からは、

甘くて柔らかい体の匂いがし、

噛んで吸い込むほど、

濃くなるその匂いと、

泣くようなうめき声が、

彼をますます執拗にしました。

 

すでに半分ほど脱げていた

自分のガウンも

脱いでしまったビョルンは、

エルナの足の間に手を下ろしました。

無理なく彼を含んだ女性の内部は、

柔らかく湿っていました。

しかし、このように濡れていたのに

痛がって泣いた夜のことを思うと

簡単に確信が持てませんでした。

 

短く悩んだ末、ビョルンは、

緊張している小さな唇を

再び飲み込みました。

逃げようとするエルナの背中を

しっかりと包んだ濡れた手が

暖炉の光を受けて輝きました。

 

死体のようにしていないで動けと

ビョルンはエルナに

低い声で命令しました。

エルナは混乱した目で彼を見ながら

「何を?」と聞き返しました。

 

ビョルンは、

まずは舌からと答えると、

エルナの唇を飲み込みました。

絡めて吸い込む彼に倣って、

エルナも下手に

自分の舌を動かしましたが、

その刺激だけでも

熱感が急激に高まりました。

 

ビョルンは「手も」と告げると

自分の肩に無気力に置かれた

エルナの手に目配せしました。

 

エルナは慎重に彼の首を抱き締め

勇気を出して、少しずつ手を動かすと

硬い骨格と滑らかな筋肉に触れました。

その不思議な感触に集中するために

しばらく油断していたエルナは、

異物感が感じられる下に

思わず視線を落としました。

初めてではないけれど、

さらに気が遠くなりました。

 

あの日は、あまりにも驚き、

不慣れだったけれど、

今は、それに恐怖が加わりました。

彼が自分の中に入って来た後は、

一瞬も、意識を取り戻すことが

できなかったけれども、

体が裂けるような痛みは

記憶に深く刻まれていました。

 

不安そうにチラチラみる

エルナの視線に沿って

目を下げたビョルンは、

クスクス笑いながら、

固まっている小さな手を握り、

そして黙々と、その手を下に

引っ張って行きました。

その目的に気づいたエルナが

びっくりして、

しきりに、もがきましたが、

ビョルンは止まりませんでした。

 

ビョルンは、

教えろと言ったではないかと言うと

激しく首を横に振るエルナを

目を細めて、じっと見つめました。

 

ついに触れてしまった生硬な感覚に

驚愕したエルナを見つめながら、

彼はゆっくりと微笑みました。

そして、彼は、

しっかり学ばなければと言うと

ブルブル震えているエルナの手を

自分の手で

しっかりと包み込みました。

 

動かしてという、

熱いため息まじりの命令を

聞いた瞬間、エルナは、

後悔するには遅すぎたけれど、

突然、

ペッグ夫人が恋しくなりました。

 

ビョルンは、

「唇」と命令しました。

頑なに唇を閉じたエルナが

首を横に振ると、

彼はエルナの顎をつかみました。

徐々に力が加わると、

エルナは、なす術もなく唇を開き

我慢していた息と、うめき声を

吐き出しました。

 

ようやく満足げな笑みを浮かべた

ビョルンは、エルナの足の間に

ゆっくり押し込み始めると

エルナは苦しそうにすすり泣き

彼の肩をつかみました。

 

ビョルンは当惑しましたが

止まりませんでした。

すでに、彼の妻は、

シーツにまで染みを残すほど

濡れていました。

これ以上、女に

真心を込める方法など知らない。

知っているとしても、

そんなことができる余裕は

すでに、随分前に

なくなっていました。

 

自分の手の跡が

色とりどりに残っている尻を

しっかりつかむと、

彼は、一気に深く入り込みました。

エルナは体をひねりながら

再び唇を噛みました。

ビョルンは腰を動かしながら

声を出してと命令しました。

温かく締め付けられる感じに

荒いため息が漏れました。

 

美しく冷酷な灰色の目を

見つめていたエルナは

とても恥ずかしいと、

絶望的な気持ちで哀願しました。

もう言い尽くせないほど

恥ずかしいことを

たくさんしてしまったけれど

自分の耳にも、

いやらしく聞こえるうめき声は

本当に耐えられませんでした。

そして、それが好きだと言って

とろけるように甘く笑うビョルンに

向き合うと、

エルナは眉間にしわを寄せました。

他人の苦痛を楽しむなんて

悪趣味だと、言いたいことは

数えきれないほど多いけれど

まともに声を出せそうに

ありませんでした。

 

エルナは、

どんどん深く入り込んで行く

彼に従って、

揺れることを余儀なくされました。

濡れた肌がぶつかる音が

急速に高まり始めました。

うめき声より、

はるかに恥ずかしい音があるという

事実に安堵すべきか、泣くべきか

全く判断がつきませんでした。

 

ビョルンの手が再び下に届くと、

エルナは、止めて欲しいと懇願し

泣きながら、もがき始めました。

押し退けようと必死になっても無駄で

エルナにできることは、

悲鳴のようなうめき声を上げながら

腰を反らすことだけでした。

 

抗うことのできない腕力に

圧倒される瞬間、エルナは

数え切れないくらい殴られたことを

思い出しました。

全く違うということを、

頭では、よく分かっているけれど

体が先に縮こまりました。

 

叩かれるような音と無気力感。

到底太刀打ちできない相手に対する

恐怖は、

奇妙に似ているところがありました。

もう本当に、息をする方法を

忘れてしまいそうな瞬間、

幸いにもビョルンは、

しばらく動きを遅くし、

エルナの顔に向き合いました。

 

危なっかしく揺れても、

ただ耐えている愚かな女に

ビョルンは、抱き締めてと、

落ち着いて指示しました。

 

エルナは、

それも好きなのかと、

とんでもない質問をしたので

ビョルンは呆然としました。

そして、

熱が上がってカサカサになった

自分の唇を舐めると、

ビョルンは、

がっかりして頷きました。

そして、涙がたまったエルナの目頭に

短くキスをし、好きだと答えました。

熟したリンゴのように

赤い頬を軽く噛んだのは

多分に衝動的ないたずらでした。

 

驚いて、顔を曇らせながらも

エルナは、

素直に彼を抱き締めました。

そっと首筋や肩を撫でる

ぎこちない手つきが

可愛いと思いました。

 

ため息をついたビョルンは、

再び、本来の目的に従って

動きました。

息が詰まりそうになるくらい

喘ぎながらも、

エルナは、彼にしがみついた腕を

緩めませんでした。

 

途轍もなく純真な女なのに、

ビクビクしながら

引き締めて飲み込む内部は、

こんなことがあり得るのかと思うほど

刺激的でした。

ビョルンは、

彼女の濡れた目頭に、熱くなった頬に

震える唇に、

絶えず口を合わせながら

速度を上げて行きました。

妻の体が、どうしようもなく

良くなりそうな予感がしました。

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思い切り妻を抱いたビョルンは

夜遅くになって

ようやくベッドを離れました。

ガウンを羽織って

体を起こそうとすると、

死んだように身をすくめて

横になっていたエルナが

そっと手を握って来ました。

 

ビョルンは、理由を尋ねるように

妻を見つめました。

シーツを引き寄せて

体を中途半端に包んだエルナは、

しばらくして、震える唇で

ここにいても大丈夫。

自分は静かに寝るし

寝相も悪くないと言いました。

もうすぐ死ぬ人のように

力のない声でした。

 

ビョルンは、

ぐっすり休んでと言うと、

ゆっくり瞬きをする大きな目を見て

微笑みました。

そして、君の好きな、あのレストランで

昼食を一緒に食べようと告げると、

しばらく考え込んだ後、

優しい手つきで

エルナの頬を覆った髪を撫でました。

彼の手を離したエルナは

おとなしく、その手を受けました。

 

ビョルンは、

「おやすみなさい、エルナ」と言って

まだ火照っている

ほんのり赤い頬にキスをした後、

背を向けました。

ドアが閉まると、

寝室は奇妙な静寂に包まれました。

エルナは、閉ざされたドアを

じっと見つめながら

眠りにつきました。

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マンガの40話では、

あっさり描かれていましたが

原作では、

濃厚なシーンが長々と続いたので

私の顔も火照ってしまいました。

 

今回のお話を読んで抱いた私の疑問。

はたして、ビョルンは

エルナと出会う前に、

他の女性のことを可愛いと

思ったことがあったのでしょうか。

猫のシャーロットを

可愛がる振りをしていたけれど

名前さえ憶えていなかったので

おそらく可愛いと思っていなかった。

飼っている馬のことも

可愛いと思っていないかもしれません。

私の感覚では、

ビョルンには、可愛いという言葉が

あまりにも似つかわしくなくて

今回のお話で、二度も

エルナのことを可愛いと思ったことが

驚異的に感じました。

 

初夜の時のように、

ついビョルンは、エルナの体に

夢中になってしまったけれど

彼の抗うことができない腕力のせいで

エルナが、父親から受けた暴力を

思い出してしまったのは

可哀想でした。

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いつも、たくさんのコメントを

ありがとうございます。

 

今回の画像は、何にしよう?

ビョルンの情熱を感じたので

情熱の花ことばを持つ

赤いバラにしようと思った瞬間、

あたしンち」のお母さんが歌っている

「情熱の赤いバラ」が

頭に流れて来ました(^^;)

ロマンもへったくれもありませんね。

 

昨日まで、初夏のような陽気でしたが

今日から、

しばらく寒さが戻るのだとか。

皆様、体調を崩されないよう

お体ご自愛ください。

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