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ハーレムの男たち 963話 外伝 72話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ラナムンの悩み

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963話 外伝72話 プレラは母陛下のような皇帝にならなければならないので勉強を頑張ると言いました。

◇娘のため◇

そんなことは

簡単に言ってはいけないことなので

ラティルは慌てました。

しかしラナムンはラティル以上に慌て、

首を横に振りながら、プレラに

そんなことを言ってはいけない

注意しました。

しかし、プレラは全く気づかず、

一緒に首を横に振って笑うだけでした。

 

実際、プレラは

母親が感動するだろうと

思っていました。

プレラは、大変な仕事を

他人が代わりにやってくれると

気が楽になりました。

人々は、母親の仕事が

とても重要で大変なので、

それだけ忙しく、

苦労していると話していました。

だから、自分が

代わりにしてあげると言ったら、

母陛下が喜ぶと思ったのでした。

ラティルは困ってしまい

プレラの頭だけを撫でました。

 

どうしたらいいのか。

子供に何て言えばいいのか。

このような話をしていて、

後で他の者が後継者に決まれば、

兄弟姉妹の仲が

悪くなる可能性もあるので

こんなことを言ってはいけない

言わなければなりませんでした。

それに、大臣たちが

それぞれの子供たちに味方し

喧嘩する可能性もありました。

 

しかし、このような話をするには、

まだプレラはとても幼く、

子供が悲しむのではないかと

心配になりました。

プレラは理解できなくて、

心を痛めなくても、ラナムンは

理解できるのではないかと思いました。

 

ラティルは、

プレラがいい子だと褒めました。

プレラは「もちろん!」と

返事をしました、

 

ラティルは、

皇帝はお母様の仕事なので、

プレラが、お母様の仕事を

取ってしまったら、

お母様は何をすればいいのか。

お母様は、することが

なくなってしまうと、

わざと自分のことだけを

冗談交じりに話しました。

するとプレラは、

お母様は遊べばいいのではないかと

返事をしました。

その言葉に、ラナムンの顔色が

さらに青白くなりました。

 

皇帝の座は自分に与え、

母親は遊べだなんて、

幼い子供が言った言葉でなければ

反逆だと捻じ曲げることもできる

言葉でした。

 

もちろん正気なら、7歳の子供に

反逆云々と抗議する大臣は

いないだろうけれど、

実父のラナムンが

子供にこのように言えと教えたと

言い張ることはできました。

 

結局、我慢ができなくなった

ラナムンは、プレラに、

そんなことは、

やたらと言うものではないと

叱りました。

プレラは驚いて目を丸くしながら

その理由を尋ねました。

ラナムンは、

誰かが、プレラの仕事を

手伝ってやるから皇女になる。

プレラはそばで遊んでいてと

言ったら、

そうすると返事をするのかと

尋ねました。

 

プレラは、

皇女は職業ではないでしょう?

と賢く聞き返しながらも、

父親がいつもより冷静に話すと

ラティルの後ろに身を隠しました。

 

ラナムンは、

皇帝も職業ではない。

プレラが言った言葉は、

皇女は大変だから

皇女の代わりをしてやる。

あなたは皇女をせずに

あちらへ行ってくださいと

言うのと同じだと、

確実に線を引きました。

プレラは、初めて聞く

父親の断固たる言葉に驚いて

涙ぐみました。

 

ラティルは子供が泣きそうになると

気分が悪くなりました。

しかし、ラナムンは、

これからプレラが、本格的に

勉強を始めることになれば、

人々はプレラの言葉一つ一つに、

さらに注目し、それが、大きな意味を

与えることになること。

そして、寿命の問題がある以上、

プレラがいくら優れていても

皇帝になる可能性は

非常に低いということも

知っていました。

 

そのため、ラナムンはプレラに、

人前で、

そんなことを言ってはいけない

プレラが良い意図で話しても、

それは悪い意図だと

他の人たちが言い張れば、

プレラが濡れ衣を着せられて

追い込まれるかもしれないと

最初から

はっきりと話しておきました。

 

プレラは幼すぎて、ラナムンの言葉を

完全に理解することは

できませんでした。

ラナムンはため息をついて

子供を抱きしめました。

 

ラナムンは、

数年後には、プレラも

自分の言葉を理解するだろうと

言いました。

プレラは、わけが分からないのに

悲しくて泣き出しました。

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◇嫌われたくない◇

浮かれてやって来た皇女が

泣きながら出てくると、

担当の下女は慌てて

ラナムンとラティルを交互に見ました。

 

ラナムンは、

子供があまりにも泣くと心配になり

連れて行って白湯を飲ませてと

頼みました。

子供が悲しそうに泣く姿を見ると

彼も心が引き裂かれるようでした。

 

皇女が急に

ちょこちょこ走って行ったため、

下女はラナムンに

まともに挨拶をしないまま

後を追いかけました。

 

扉を閉めて2人だけになると

ラナムンは椅子に腰かけながら

ため息をつきました。

ラティルは、

彼の肩を軽く叩きました。

 

ラナムンは、ラティルの手に

頭をもたせかけながら、

自分の言葉がプレラを

怖がらせたのではないか。

プレラが自分を憎んだら

どうしようと心配しました。

 

ラティルは、

この状況にそぐわない笑いが

出るところでした。

誰に、どう思われても、

瞬きもしなかった人が、子供には

嫌われたくなさそうだからでした。

ラティルが知っているラナムンは

実の両親や兄弟が彼を憎んでも

堂々としている人でしたが、

プレラを一度叱っただけで

こんなに不安がるのが面白く、

ラティルは笑いを堪えながら

プレラは、

ラナムンに似ずに心が寛大なので、

こんなことで父親のことを怒らない。

だから心配しないでと慰めました。

 

「そうでしょうか?」と

ラナムンは力なく問い返して、

しばらくすると、さっと頭を上げて

ラティルを見つめました。

 

ラティルは唇を噛んで

笑わないように努力しましたが、

それでも肩が揺れてしまいました。

ラナムンは、自分も心が寛大な方だと

不愛想に反論しました。

 

ラティルは、

アトラクシー公爵に聞いても

同意しないだろうと言うと、

ラナムンは顔を上げ、

ベッドに向かいながら、

夜遅い時間なのに、帰らないのかと

冷たく尋ねました。

しかし、ラティルは

ラナムンが冷たく振る舞っても

全然怖くありませんでした。

 

ラティルは出て行く代わりに、

これが寛大な人の態度なのかと非難し

彼に付いて行きながら

彼の背中を突きました。

 

ラナムンは

「やめてください」と言うと

身を翻して避けましたが

ラティルは追いかけて

突き続けました。

 

そのように部屋を数周した後、

ラナムンは疲れて

勝手にしろと言いました。

彼が諦めると、

ラティルもいたずらを止め

彼の腰を抱き締めました。

 

ラティルは、

子どもたちは、まだ幼いので、

深く考えないで、

あまり悩まないようにと言いました。

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◇実の姉弟だから◇

皇帝は悩むなと言ったけれど、

ラナムンは

悩まざるを得ませんでした。

 

翌朝、ラティルが帰った後、

ラナムンは、

パンプキンスープから立ち上る

湯気を見ながら

しばらく黙って座っていました。

 

カルドンはリンゴジュースに

氷を入れて来ましたが、

その姿を見て驚き、

もしかして、また皇帝と

喧嘩したのかと尋ねました。

 

「またなんて」と

ラナムンが反論すると、カルドンは

頻繁ではないけれど、

時々喧嘩するからと言い返しました。

 

ラナムンは食欲がなくなり

スプーンを置きました。

カルドンは心臓がドキッとし、

再び「喧嘩したんですよね?」と

尋ねました。

ラナムンは、それを否定し

皇女のことで食欲がないと

答えました。

 

カルドンは、ラナムンが

皇女の誕生パーティー

直接準備できないことで

心配していると誤解しました。

 

彼は、

もうすぐ皇女の7歳の誕生日だけれど

皇配がきちんと準備している。

他のことは知らないけれど

仕事は確実にする人だからと

言いました。

 

実際、カルドンは、前もって

パーティーが開かれる場所に

何度か行って来ました。

皇配は、子供たちが、

たくさん参加することを念頭に置いて

楽しそうにホールを飾りました。

おそらくプレラは、

今回のパーティー

とても気に入るだろうと

カルドンは確信していました。

 

ところが、ラナムンは、

誕生日が問題なのではなく

プレラが

皇帝になりたがっているからだと

思ったより重い返事をすると、

カルドンは少し驚きましたが、

それも、しばらくの間だけで

全く変だと思いませんでした。

 

カルドンは、

仕方がない。プレラ皇女は

名実ともに皇帝の第一子なので

皇帝になろうがなるまいが、

夢を見るのが何が問題なのかと

尋ねました。

 

ラナムンは喉が渇いたので

ジュースを一口だけ飲むと、

自分の考えでは、

プレラは皇帝にはなれないと

答えました。

 

カルドンは、今度はひどく驚き、

どうして、そんなことを言うのか。

うちの皇女様は、とても賢いので、

皇帝になることもあると

反論しました。

 

ラナムンは、

子供が長生きできないかもしれないと

どうしても言えず、訳もなく

皇配の子供がいるではないかと

言い訳しました。

カルドンは、

そうだけれど、4番目の皇子は

アンジェス家が支えてくれないし

皇配とはいっても、

最初から皇配だったわけではなく

側室出身の皇配だからと言いました。

 

ラナムンは、

4番目の皇子ではなく、

2番目の皇女や3番目の皇子が

皇帝になっても問題だ。

自分も皇帝になりたいと思っている

プレラが、それを受け入れることが

できるだろうかと心配しました。

 

カルドンは、少し考えた後、

それが決まる頃なら、

成人しているだろうから、

受け入れられるのではないかと

答えました。

ラナムンは、

トゥーラ皇子は、

成人していなかったので

受け入れられなかったのかと

反論しました。

 

カルドンは、

答えることができませんでした。

大切なプレラ皇女と

皇帝が嫌っているトゥーラ皇子を

同列に置いて比較することは

できなかったからでした。

 

彼は、ラナムンが食べなかった

パンプキンスープの皿だけを

持ち上げ、

片付けて来ると言いました。

 

ラナムンは、

片付けた後に3番目の皇子を

呼んで来るようにと指示しました。

カルドンは目を丸くし、

急に3番目の皇子を

呼んで来る理由を尋ねました。

 

ラナムンは、

プレラが3番目の皇子と

仲良くなる必要がある。

後に子供たちが、皇帝の座をめぐって

争うことになったら、2番目の皇女は

プレラと異父姉妹だから、

運が悪ければ、

仲違いするかもしれない。

しかし、

3番目の皇子とは実の姉弟だからと

答えました。

 

カルドンは、

それはそうだけれどと返事をすると

ラナムンは、

3番目の皇子がプレラと喧嘩して

仲が悪くなっても、

皇子はプレラの世話をするだろう。

皇帝だって、

トゥーラ皇子は、皇位争いをした後、

すぐに処刑した。

しかし、レアン皇子は、

何度、裏切っても、

塔に閉じ込めて終わったと話しました。

 

カルドンは、

ラナムンの言葉が理解できたけれど

なぜ、絶対にプレラ皇女が

皇帝になれないと仮定するのか、

今まで、うまく暮らして来たのに、

なぜ、急に、こんなことを

悩み始めたのかも、

理解できませんでした。

しかし、理解できなくても

従わなければならなかったので

カルレインが3番目の皇子を

来させてくれるか分からないけれど

一応行ってみると言いました。

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◇大人ぶるチビッ子◇

子供部屋に

3番目の皇子がいなかったので

カルドンは人々に聞きながら

3番目の皇子を探し回りました。

幸い、遠くない花園で

子供を見つけることができました。

 

3番目の皇子は、皇帝の侍女たちに

囲まれていましたが、

何がそんなに面白いのか、

皆がしきりに笑っていました。

中には、涙を流しながら

笑っている人までいました。

 

何だろうと思いながら、

近づいたカルドンは、

侍女たちの間に、見知らぬ少女1人が

大きな花束を持っているのを

発見しました。

その少女は花束を手にし、

照れくさそうな顔をしたまま、

顔も上げられずにいました。

その代わりに、

少女のそばに立っていた

侍女の1人が、自分の姪に、

きれいな花をくれてありがとうと

カイレッタにお礼を言いました。

しかし、その侍女は、

ギルゴール様の温室から

こっそり花を持って来たので、

後で怒られたらどうしようと

心配しました。

 

しかし、カイレッタは、

自分のことを

心配してくれるなんて優しい。

けれども、今日が

あの小さな淑女の誕生日だと知りながら

どうやって、そのまま

見過ごすことができるだろうか。

ギルゴール様には自分が謝罪すると

子供の声で、精一杯

大人っぽい言葉遣いをしました。

 

侍女たちは、

皇子の方が、もっとチビっ子だと

同時に考えながら、

ケラケラ笑いました。

 

カルドンはため息をつきました。

3番目の皇子と侍女たちが

とても楽しく話しているのを見ると

あの間に入って、

3番目の皇子を呼ぶのが

恥ずかしくなりました。

 

けれども、頼まれた仕事は

しなければならない。

それでもカルレインがいなかったので

彼は安堵し、そちらに近づくと

3番目の皇子を呼びましました。

 

3番目の皇子は

自分のバイオリンを取り出して

侍女たちに

演奏しようとしていましたが、

チラッとカルドンを見ました。

しかし、カルドンには

あまり関心がないようで、

首を軽く振るだけでした。

その姿に侍女たちは、

再び腹を抱えて笑いました。

 

一緒にからかわれたカルドンは

顔が熱くなりましたが、

ラナムンの指示を履行するため、

3番目の皇子に、

今、都合が良ければ、

ラナムン様が皇子様のために

おやつを準備したと伝えました。 

 

幸い、3番目の皇子も

ラナムンの名前を聞くと、

最初から無視することはできず

バイオリンを下ろして

眉を顰めました。

 

幼い子供が深刻な表情をすると

侍女たちは再び我慢できずに

笑いましたが、そうするうちに

侍女たちは、

カルドンの後ろに現れた人を発見すると

真顔で頭を下げました。

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子供の何気ない言葉にも

過剰に反応する大人たちがいるせいで

プレラの優しさから出た言葉を

叱らなければならなかったラナムンは

辛かったでしょうけれど、

寿命が短いかもしれない

娘が幸せに暮らすために、

僅かな非難や批判でも

プレラの耳に入れたくないのだと

思います。

 

カイレッタがバイオリンを弾くのは

レアン似?

女好きなのは、ラティル似?

ラティルの子供たちは、

それぞれ色々な個性があって

面白いと思います。

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