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ハーレムの男たち 964話 外伝 73話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 姉弟の争い

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964話 外伝73話 カイレッタ皇子を呼びに来たカルドンの後ろに立っていた人は・・・

 

◇賢いカルドン◇

カルドンは、侍女たちが

自分の後ろを見ながら

挨拶をすると、

驚いて後ろを振り向きました。

まさかと思いましたが、

やはり後ろに現れたのは

カルレインでした。

3番目の皇子だけ置いて

どこへ行ったのかと思ったら

彼は手に子供のぬいぐるみを

持っていました。

しかし、手に持っている

可愛いぬいぐるみとは違い、

カルレインの表情は

陰鬱極まりありませんでした。

幼い皇子が堂々と振る舞う姿に

終始、笑っていた侍女たちは、

カルレインが登場しただけで

無理矢理、微笑むことも

できませんでした。

 

カルドンは

心臓がドキッとしましたが、

それでも、一応礼儀を守り

カルレインに挨拶しました。

彼は眉を顰めながら、

カルドンをぬいぐるみで差し、

何の用で

自分の息子を訪ねて来たのかと

尋ねました。 

カルレインは、

カルドンが用件を言う前に、彼が、

3番目の皇子を訪ねて来た理由を

察していました。

 

そうは見えないけれど、勘はいいと、

カルドンは、ぶつぶつ呟きながら

ラナムンが皇子のために

おやつを用意した。

公爵家から持ってきたおやつで

以前、皇子が食べて

喜んでいたことを思い出して、

わざわざ持って来たと答えました。

 

賢い侍従であるカルドンは、

カルレインを

ただ追いかけるだけで、

ある時は面倒で

付きまとうこともしない

デーモンとは違うので、

プレラの話や後継者の話は

少しも持ち出しませんでした。

その上、実際に3番目の皇子は

以前、アトラクシー公爵家から

送られて来たおやつを

とても気に入ったので、

カルドンの言葉には

少しも疑う余地がありませんでした。

 

しかし、カルレインは

何の返事もしませんでした。

カルドンは不安そうに

3番目の王子をチラッと見ました。

彼はカルレインを恐れないため、

突然、雰囲気が殺伐になっても

怖がるどころか、

バイオリンを脇に抱えて

カルレインに近づき、

つま先立ちをして、ぬいぐるみを

取ることまでしました。

そして、そのように話すと

この子が怖がると、

純粋な言葉を吐き出すと、

侍女たちは、恐ろしい中でも

心が温かくなりました。

 

しかし、カルレインが

ぬいぐるみは怖がらないと、

冷酷に指摘すると、

侍女たちはとても耐えられず、

こっそりと後ろに下がりました。

 

カルドンは

自分も逃げ出したいと思いながら

再びカルレインに、

3番目の皇子を、

しばらくラナムンの所へ

連れて行ってもいいかと尋ねました。

 

カルレインは

3番目の皇子を見ました。

カルドンも一緒に子供を見ました。

意外にもカルレインは、

3番目の皇子が行きたいと言えば

許可してくれそうでした。

しかし、子供は

自分のぬいぐるみを見ているだけで

何も言いませんでした。

 

カルレインは

もうすぐ昼寝をする時間だと言って

手を振りました。

カルドンは、

昼寝は、もう少ししてからでもと

言い返しましたが、

カルレインは、

今すぐ寝なければならない。

起きたら食べさせるので、

おやつをこちらへ送れと言うと

後ろに立っていたデーモンに

目配せしました。

デーモンは無表情で

カルドンに近づきました。

 

デーモンが苦手なカルドンは

あっという間に

顔色が青ざめました。

そして、

これ以上お願いする暇もなく、

すでにカルレインは

片腕で3番目の王子を抱えて

歩いていました。 

◇人格が良くなった?◇

すぐにカルドンは

ラナムンの所へ戻ると

3番目の皇子と

カルレインに会ったことを

報告しました。

 

カルドンは、

できるだけ自分の主観を除き

情報を、たくさん盛り込もうと

努めました。

しかし、ラナムンは

カルドンが淡々と説明しても、

吸血鬼であるカルレインが

カルドンにどのように接したのか、

すぐに推測することができました。

おまけに、3番目の皇子まで

彼が呼んでいるという話を聞いても

黙っていたと聞くと

心が痛みました。

 

ラナムンは目を閉じて

こめかみを押しなから、

苦労したカルドンを労いました。

 

カルドンは、

カルレインの性格が悪いのは

皆、知っているので、

そういうものだと思って

やり過ごすことができる。

3番目の皇子は、

カルレインが主な養育者なので、

彼がラナムンに対して

していることを、

真似するしかないと言いました。

 

ラナムンは怒りを鎮めるために

呼吸を整えました。

カルドンはラナムンに近づいて

扇子を取り出すと、一生懸命煽ぎ、

大丈夫かと尋ねました。

ラナムンは「いいえ」と

鋭く答えました。

しかし、しばらくすると、

彼はため息をついて、

我慢しなければならない。

いくらカルレインが育てても

カイレッタは自分の子供だからと

言いました。

 

カルレインは、

強い吸血鬼でしたが、

実はラナムンも、

彼と対抗するための方法がなくは

ありませんでした。

しかし、カルレインが

3番目の皇子を育てているので、

ラナムンは、どうしても、

彼を少し寛大な目で

見るしかありませんでした。

 

カルドンは、ラナムンが

無理やり怒りを抑える

その姿に感動し、

ラナムンの人格が良くなった。

以前は腹が立つと、

すぐに相手のプライドを

潰していたのにと褒めました。

しかし、ラナムンは

カルドンの褒め言葉に

さらに気分が悪くなり

手を振りました。

 

カルドンは扇子を下ろして

すぐに部屋を出ました。

ところが廊下に出てみると、

向こうの角を小さな姿が

ちょうど曲がって来ました。

 

もしかして

プレラが来たのかと思い、

カルドンは

そちらへ行ってみましたが、

道には、誰も見えませんでした。

 

見間違えたのかと思った

カルドンは首を傾げて

向きを変えました。

◇カルレインは聞いていた◇

カルドンは

見間違えていませんでした。

プレラは茂みの後ろにしゃがみ

息を切らしていました。

 

お父様が来いと言ったのに

三番目は来なかったの?

 

プレラは怒って

むやみに土を手で叩きました。

土が舞い上がって

きれいなスカートの裾についても

止めませんでした。

それでも我慢できなかったプレラは

立ち上がると、

3番目の皇子が過ごす部屋を

訪ねました。

3番目の皇子は

大好きなぬいぐるみを抱えながら

ベビーベッドに横になっていました。

父親は皇子のために

悲しんでいるのに、

とても気楽そうでした。

 

そして向かい側には

音楽が好きな3番目の皇子のために

特別に雇った下女が

バイオリンで

子守唄を弾いていました。

 

プレラが入って来ると

下女は弾くのを止めて

立ち上がりました。

まだ眠っていなかった3番目の皇子も

音楽が止むと、

すぐに起き上がりました。

 

3番目の皇子は、

つかつか近づいてくる姉を見ると

眉をつり上げ、

どうしたのかと尋ねました。

 

下女は、プレラが

息巻いているのを見るや否や、

空気を読むように外に出ました。

1番目の皇女と2番目の皇女が、

3番目の皇子と、

定期的に喧嘩をすることは

すでに有名でした。

しかし、自分が

喧嘩を止めるのは難しいので、

カルレインや乳母にこのことを伝え

喧嘩を止めてもらうつもりでした。

 

プレラは下女の動きを

知っていましたが、

気にすることなく、厳しい表情で、

自分の父親を傷つけた理由を

尋ねました。

カイレッタは、

自分がいつ?と聞き返すと、

プレラは、カルレインが

お父様を傷つけたのに、

カイレッタは見ているだけだった。

お父様の息子なら、

カイレッタが、真ん中で

うまくやれと言いました。

しかし、3番目の皇子は

ぬいぐるみを抱くと、

プレラに背を向けて

横になってしまいました。

 

プレラはベビーベッドに近づき、

3番目の皇子の布団を持ち上げて、

ぱっと横に片付けると、

すぐにお父様の所へ行って謝れと

命じました。

3番目の皇子は、

どうせ暑くて

布団をかける気がしないので

依然として横になったまま

自分はカルレインお父様の

息子だと返事をしました。

 

その言葉を聞くや否や、

プレラは、あまりにも腹が立ち、

弟の頭を拳で叩き

腐った奴だと罵倒しました。

 

そんなに痛く

叩いたわけではないけれど、

大切に育てられた皇子が

頭に拳骨をくらったりするわけが

ありませんでした。

3番目の皇子は

目を丸くしたかと思いきや、

すぐに大きな声で泣き出し、

お父様、お姉様が殴ったと

叫びました。

 

プレラは、

この大げさな告げ口屋と

3番目の皇子を罵倒すると、

彼は、お姉様が

また自分を殴ろうとしていると

叫びました。

 

プレラは

カルレインが入ってくるのを恐れ

急いで窓を越えて

逃げ出しました。

 

実はカルレインは

廊下の扉に寄りかかっていました。

小さな足音が完全に遠ざかると、

カルレインは、

ようやく扉を開けて中に入りました。

◇皇子はバカ◇

プレラが3番目の皇子に

拳骨をくらわしたことを

すぐに皇子が

カルレインに告げ口すると

プレラは3番目の皇子を訪ねる前より

さらに腹が立ちました。

 

翌日。 プレラは息巻きながら

親友のクレリスに

3番目の皇子の話を打ち明けました。

 

プレラは、

実際にクレリスの頭を叩いて

彼女が痛がらないことを確認しながら

3番目の皇子は、まだ小さいから、

強く叩いていないのに

自分が皇子を投げつけたかのように

皇子は泣きながら

カルレインを呼んだ。

あの子はダメだと

悪口を言いました。

 

クレリスは、そうでなくても

3番目の皇子と仲が悪いので、

プレラから悪口まで聞くと

目を大きく見開きました。

 

自分たちの喧嘩を

卑怯にも告げ口するなんて、

あの子は告げ口屋だ。

あの子はバカだと

クレリスが怒って叫ぶと、

プレラはじっくり考えた後、

本当に卑怯だけれど、

バカではない。浅ましいと

半分、否定しました。

 

しかし、クレリスは、

いや、バカだ。

まだ、あの子は、

文字も全部覚えていないと

聞いたと反論しました。

 

文字の話が出ると、プレラは驚いて、

やはりバカだね。

母陛下は世界で一番賢いし、

お父様も賢いのに、

一体、誰に似て、あの子は、

そんなに馬鹿なのかと

尋ねました。

 

クレリスは「知らない」と

答えて、首を横に振りましたが、

実は心の中では

「お姉様のお父様」だと

思っていました。

しかし、仲良しのプレラのために

そのような話はしませんでした。

 

その代わり、

クレリスは立ち上がり、

自分に任せるように。

自分が行って、

その意地悪な弟を懲らしめて来ると

勇ましく叫びました。

 

プレラは、

一緒に行くと言いましたが、

クレリスは、

お姉様は、ここにいるように。

ラナムン様のせいで

3番目の皇子と大喧嘩するのは

難しいではないかと言いました。

プレラはため息をついて

同意しました。

 

面倒くさいだけの3番目の皇子が

自分の実の弟だということを知った時

プレラは

心からびっくりしました。

しかし、知った後も

3番目の皇子に、

特別な情は湧きませんでした。

むしろラナムンが彼のせいで

心を痛めると、その度に

3番目の皇子が

もっと憎らしくなりました。

 

誰がカルレインを裏切れと言った?

カルレインにもよくして、

ラナムンにもよくして

あげればいいのに、

それが難しいのだろうか。

 

クレリスは、あまり悩まないでと

プレラを慰めた後、

カルレインと3番目の皇子が

離れる時間を狙って訪ねました。

3番目の皇子と何度も喧嘩したので、

クレリスは、カルレインが、

いつ3番目の皇子のそばを

離れるのか

すでに知っていました。

 

やはり、時間を合わせて

訪ねて行くと、3番目の皇子は

滑り台に乗り、

ランブリーと遊んでいました。

クレリスは、

その間を大股で歩き、

「おい!」と乱暴に呼びました。

 

3番目の皇子は

レッサーパンダを抱いて

笑っていましたが、

下の姉が近づくと、

表情が固まりました。

一番上の姉は、長子である上に

ラナムンが間に挟まっているので

彼をひどく叱ることは

できませんでした。

しかし、2番目の姉は

容赦がありませんでした。

 

レッサーパンダは、

人間同士で喧嘩しそうになると、

止める代わりに

喜んで後ろに退きました。

 

戦え、戦え。 2人のうちどちらが

よりロードに似ているか

見てみようと煽りました。

◇手伝ってあげる◇

年の差があるので、

3番目の皇子は、当然クレリスに

勝つことができませんでした。

 

乳母と下女たちは、喧嘩が

激しくなってからでなければ、

皇子と皇女の喧嘩に

割り込むことができませんでした。

周りの人たちは、

2番目の皇女と3番目の皇子が

互いにけなし合うのを見ていましたが

3番目の皇子が大泣きすると

ようやく立ち上がりました。

 

3番目の皇子の乳母は、

ハンカチで

子供の涙を拭いながら、

まだ3番目の皇子は小さいし、

皇女も

小さかった時代があったので

そんな風に皇子を

いじめてはいけない。

聡明な皇女から見れば、皇子は

鬱陶しいかもしれないけれど

それは小さいからだと

説明しました。

しかし、皇女には

少しも通じませんでした。

 

クレリスは、

乳母は不公平だ。

確かに、乳母は、

3番目の皇子の乳母だから

そう言わなければならない。

でも、よく考えてみて欲しい。

自分は4番目の皇子と

5番目の皇女はいじめていない。

自分はあいつとだけ喧嘩をする。

ということは、

これはあいつの問題だと

言い返しました。

 

3番目の皇子の乳母は

2番目の皇女の使う言葉に

驚きました。

人々が2番目の皇女の賢さが

レアンに似ていると言うのは、

ただの噂だけではありませんでした。

 

その日の夕方。

乳母はカルレインに、

2番目の皇女と3番目の皇子が

喧嘩をした話をしました。

 

3番目の皇子は

入浴に持って行くおもちゃを

選んでいる時に、

カルレインの腕をつかみ、

姉たちを、少し叱って欲しい。

いつも2人でつるんでいる。

それに、4番目は

5番目と一緒に遊んでいるし、

1番上の姉は2番目の姉と

一緒に遊んでいて、

自分だけ相手がいない。

だから喧嘩したら

自分だけ負けると主張しました。

 

カルレインは、

カイレッタは自分の息子なのに、

2人を相手にできないのか。

自分はラナムンとサーナットが

同時にかかって来ても

勝つことができると言いました。

 

3番目の皇子は

カルレインの固い腕と

大きな背を見上げると、

ふくれっ面をして

浴室に入りました。

 

翌日、3番目の皇子は、

勝手に花を持って行ったことを

ギルゴールに謝るために

温室を訪ねましたが、

依然として気分が

良くありませんでした。

 

皇子はギルゴールを探しながら、

自分は小さくて、

姉たちは大きいのに、

どうして2人と喧嘩して

勝つことができるのだろうかと

ブツブツ言いながら

ため息を吐くと、

自分が手伝ってあげようかと、

すぐ後ろからギルゴールの声が

聞こえて来ました。

 

3番目の皇子は驚いて

前に倒れました。

彼は手についた土を払いながら

起き上がると、

ギルゴールがしゃがんで

彼を眺めていました。

 

3番目の皇子は、

「何を?」と尋ねると、

ギルゴールは説明する代わりに

3番目の皇子に、

何かをひそひそと教えました。 

彼は目を丸くしましたが、

すぐに明るく笑いました。

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小さいうちは、

年齢の差で体力も差が出るし、

体の大きさも違うので、

姉2人と喧嘩して

カイレッタが勝つのは

難しいと思います。

それを、カルレインは、

自分の息子なのだからと

片付けてしまうのは、

少し無理があると思います。

 

クレリスは無理でも、

プレラは、父親が同じ姉なので

ラナムンにプレラを何とかしてと

頼めば、弟に優しくしろと

ラナムンがプレラに

言い聞かせてくれるような

気もします。

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