Quantcast
Channel: 自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き
Viewing all articles
Browse latest Browse all 454

ハーレムの男たち 966話 外伝 75話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ プレラの選んだ友達

$
0
0

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

 

966話 外伝75話 ラナムンはプレラの友達候補に、嫌な感じを受けました。

◇ゲスターの従妹◇

背が高くて

恥ずかしがり屋のように見える

茶髪の女の子は、どこか、

ゲスターに似ているようでした。

そして、その女の子が、

「ハラビーです。

ロルド家の者です。」と

小さな声で自己紹介すると、

ラナムンの疑いは確実になりました。

ラナムンは

冷たい水に打たれたような気分になり

息を止めました。

 

プレラは、

ゲスターと、どういう関係なのかと

尋ねました。

女の子は、

従妹だと慎重に答えました。

ゲスターの性格に

かなり似ている様子でした。

人々も同じ考えなのか、

 

ロルド宰相家には

おとなしい人が多いようだ。

 

皇帝の子供たちは、ゲスター様に、

よく従うと聞いている。

 

プレラ様も、あの子が、

ゲスター様に似ているから

選んだのではないか。

 

ゲスター様の親戚なら

あの子も黒魔術を・・・

 

シーッ

 

違いますよね。

あの小さな子供がそんなはずがない。

 

と、ひそひそ話しました。

 

ラナムンは無意識のうちに、

他の子供を選んでと

プレラに言うところでした。

 

ラナムンは、ゲスターが見た目ほど

良い人ではないことを知っていました。

あの子が本当に

ゲスターに似ているなら、

そばに置いて大丈夫な子では

ないだろう。

たとえ、本当にいい子だとしても

あの子をそばに置くのは危険。

あの子からプレラに関する話を聞いた

ロルド宰相がどんな手を使うか

分かりませんでした。

 

しかしラナムンは、

どうしても幼い子供の前で

「この子はだめだ」と言えず、

ここにいる子たちは

皆、プレラの友達になれるので

他の子たちとも話してみるよう

遠回しに言いました。

 

プレラは、

勉強の友達は一人か二人、

選べばいいのではないかと

尋ねると、ラナムンは、

授業が始まる前までに選べばいいので

必ず、今すぐ

選ばなければならないわけではない。

今日遊びながら

気の合う友達を探してみるよう

勧めました。

 

他の子供たちは

ラナムンの言葉に安堵しました。

ゲスターの従妹だけが

顔を赤くして、

自分の靴だけを見下ろしました。

 

プレラは膨れっ面で、

自分は、あの子が好きだと

反論しましたが、ラナムンが

他の子供たちとも付き合ってみようと

勧めるので、

プレラは、渋々頷きました。

 

その姿を見守っていた

アトラクシー公爵は、

遠くない所に立っている

ロルド宰相を睨みつけました。

彼は片手で自分の口を覆ったまま、

隣の席の誰かと話をしていました。 

◇もう一つのパーティー

誕生パーティーが終わった後、

夕食は

家族で集まることにしました。

この時は、シピサもプレラと一緒に

誕生日の主役の席に

座ることになりました。 

 

シピサは、

7歳になった子供と並んで座って

ケーキを切ることになると、

自分は大丈夫だと、顔を真っ赤にして

手を振りました。

彼は、主役の席に座るよりは、

むしろ、端っこに座り、

一人でケーキを一切れでも

食べればいいと思いました。

 

しかし、ラティルは、

プレラはパーティー

大きなケーキを切ったので

家族で集まった時は

シピサが切らなければいけないと

主張し、

シピサを逃がしませんでした。

プレラも、

こちらへ来るように。

自分の隣に座ってもいいと

言いました。

 

ラティルは、

それでも逃げようとする

シピサを捕まえて椅子に座らせ、

ケーキナイフまで握らせると、

シピサの好きな

キャロットケーキを用意したと

言いました。

 

そうでなくても、大っぴらに

シピサの誕生パーティー

開くことができないので

ラティルは、

家族と一緒に、お祝いできなければ

シピサに申し訳ないと思いました。

 

それに側室たちは皆、シピサが

自分の前世の子だということを

知っていました。

子供たちや宮廷人たちは

知らなかったけれど、

皆、シピサが

ギルゴールの親戚だと思っているので

大丈夫でした。

 

ラティルは、

誕生日を祝う歌を聞いたら

早くケーキを切ろうと促しました。

シピサは、

自分が何歳だと思っているのかと

ぼやきましたが、ラティルは

そんなの関係がない。

誕生日は一生ものだと言い返すと

シピサはやむを得ず

ケーキナイフを受け取りましたが

片手で自分の顔を隠して

頭を下げました。

その間、側室たちと子供たちは

それぞれの席に座りました。

 

ギルゴールは、

殊の外、恥ずかしがるシピサを

見るや否や、ニッコリ笑いながら

どうして、そんなに

恥ずかしがっているのか。

自分が代わりにやろうかと

提案しました。

 

シピサは黙って彼を睨みつけると、

無理やり顔を上げて、 

ギルゴールの申し出を断り

自分は恥ずかしくて

こうしているのではないと

反論しました。

 

しかし、

恥ずかしくないと言っていた

シピサは、家族が

誕生日を祝う歌を歌い始めると、

最初から、まともに目も

開けられませんでした。

そして歌が終わるや否や、

ケーキを皿ごと二つに切り、

虫を捨てるように

ケーキナイフを置きました。

 

このすべての過程が終わると、

シピサは安堵のため息をつきました。

しかし、安心するや否や、

あらかじめ待機していたラティルが

ケーキのクリームを

シピサの鼻につけました。

驚いたシピサを見て、

ラティルはお腹を抱えて笑いました。

 

シピサは抗議したくて

唇をピクピクさせましたが、

ラティルがあんなに喜んでいると、

文句を言うことができませんでした。

その代わり、彼は、

訳もなくギルゴールの足を

蹴ってしまいました。

 

突然蹴られたギルゴールは、

誕生日を迎えた息子にではなく、

隣に座っているクラインが

ケーキを取ろうと両腕を上げた時に

彼を押すことで報復しました。

 

クラインがバランスを崩して

椅子ごと横に倒れると、

次々と側室たちはドミノのように倒れ

あっという間に四方が

騒がしくなりました。

赤かったシピサの顔は

今や灰色に変わっていました。

 

そのように一度騒いだ後、

家族はまともに

食事することができました。

 

ラティルは何人かの側室と

話している時、プレラに

パーティーの感想と

一緒に勉強する友達を決めたかどうか

尋ねました。

実は先程から気になっていたけれど

待っても

ラナムンが話そうとしないので

先に聞いてみることにしたのでした。

 

プレラは嬉しそうに

「うん!」と答えました。

ラティルは「誰?」と尋ねると、

プレラは、「ハラビー!」と

答えました。

 

初めて聞く名前だったので、

ラティルはラナムンに、

それは誰なのかと尋ねました。

ラナムンは

不満の色を隠すことなく

ゲスターの従妹だと答えました。

ラティルは、

ロルド宰相家なら大丈夫だと

言いましたが、

ラティルは、ラナムンが

不満そうな表情をしているのを

発見しました。

 

ラティルは小さな声で

「なぜ?今一つなの?」と

尋ねました。

ラナムンは、

今日、初めて会った子なのに

今一つかどうか、

どうしてわかるのかと答えました。

ラティルは、

ラナムンの表情が良くないと

指摘しました。

 

ラナムンはゲスターを見ました。

ゲスターは、

ラティルとラナムンの会話を

すべて聞いていましたが、

知らないふりをして頭を下げ、

食事だけを続けました。

ラティルは、

ラナムンとゲスターを交互に見て

眉を吊り上げました。

 

ラナムンは、

プレラが選んだ友達が

ロルド宰相の姪だから嫌なのか。

彼の家門が政敵だからだろうか。

しかし、

ゲスターには子供がいないので

ロルド宰相側の子供でも

構わないのではないか。

 

ラティルは、

色々な考えが浮かびましたが、

周りに人がとても多かったので、

後で話すことにしました。

◇プレラが選んだから◇

その夜、ラティルはラナムンを呼び、

プレラが他の友達は選ばず

その友達一人だけを選んだのかと

尋ねました。

ラナムンは表情を曇らせながら、

プレラは、その友達が気に入り

他の友達は、

あまり気に入らなかったようだ。

クレリスのような賢い友達がいるので

他の友達は、クレリスと性格が

違う方がいいようだと答えました。

 

ラティルは、

もう一人か二人、

選んでみるよう言ってみてと

勧めましたが、ラナムンは

友達は数ではないと反論しました。

 

ラティルは

何と言えばいいのか分からず、

しばらく黙っていました。

ラナムンは手で肩を叩いて

眉間に皺を寄せました。

 

ラティルは彼の手を握って振ると、

ラナムンは、その子が

ロルドの宰相の姪だから嫌なのか。

それとも悪い欠点が見えたから

嫌なのかと尋ねました。

 

ラナムンは、

ゲスターに似ているのではないかと

思ったから嫌だ。

たとえ似ていなくても、

ロルドの宰相の姪は嫌だと

喉元まで上がってきた言葉を

吐き出すことができませんでした。

 

側室たちだけで

けなし合うのは大丈夫だけれど、

皇帝の前で、そのような話をすれば、

悪口を言う人の方が

性格が良くないように見えると

思ったからでした。

 

ラティルは

ラナムンの腕を撫でながら

自分も従兄弟とは全然似ていないし

ラナムンも、自分が知る限り、

ラナムンの従兄弟たちと似ていない。

だからあまり心配しないように。

子供が変だと思ったら、

後で勉強する友達を変えてもいい。

プレラが初めて、

仲良くなりたいと言った子なので、

自分たちが勝手に変えてしまえば

子供が悲しむだろうと言いました。

◇勉強開始◇

ラナムンは、

ラティルに訴えるように

話したりもしたけれど、

プレラが選んだ友達を

勝手に変えたりしませんでした。

 

彼もラティル同様、プレラが初めて

親しくなりたいと思った子供を

むやみに離すつもりは

ありませんでした。

その代わりに、ラナムンは

プレラが選んだ子の普段の行動とか

悪い習慣みたいなものを

少し調べて欲しいと

アトラクシー公爵に頼みました。

 

ラナムンより

はるかに冷静なアトラクシー公爵は

調べる必要はない。

ただ何でもいいから悪い話をして、

その子は勉強友達としてダメだと

皇帝に言うようにと指示しました。

 

ラナムンは、

どうしてそうするのかと尋ねました。

アトラクシー公爵は、

皇帝が七歳の子供を連れて来て、

本当に性格が良いかどうかなんて

確認しないだろうから、

むやみにダメだと

言わなければならない。

ロルド宰相の家には

まともな人なんていないと

答えました。

 

しかし、アトラクシー公爵の

反対にもかかわらず、結局、

そのゲスターの従妹が、

プレラの最初の勉強友達になりました。

調べた結果、その子は

静かで臆病なだけで

問題になるような欠点がなかったし

当事者のプレラが、その子を

とても気に入ったからでした。

それに加えて、数日後、老公爵が

子供たちを勉強させるために

宮殿に荷物を持って入ってくると、

アトラクシー公爵も

これ以上、動けなくなりました。

 

公爵は、

子供たちの勉強を手伝ってくれる

宮廷人に、ロルドの姪が、

プレラに危害を加えたりしないか

よく見てくれと

頼むしかありませんでした。

 

宮廷人は、アトラクシー公爵が

無駄に過敏に

反応していると思ったので、

あえて宮殿で、

そんなことはしないだろうから

安心するようにと言って

高笑いました。

 

これらのことは、

すべて静かに行われたので、

ラティルはこのような事情まで

具体的に知りませんでした。

それよりも、ラティルは

子供たちが勉強に興味を示すか、

授業によく従うかを、

より気にしました。

 

プレラが勉強ができればいいけれど。

できすぎたら、どうしようか。

プレラは寿命の問題で

後継者にするには曖昧なのに、

実は、すごく皇帝に相応しい人物だと

言われたらどうしよう。

 

初めての授業の日。

結局、ラティルは執務室を出て、

子供たちの勉強部屋を

密かに訪ねました。

ラティルは、静かに挨拶するよう

宮廷人たちに合図すると、

窓の方へ歩きました。

 

すると、すでにそこには

ラナムンとサーナット、

カルレインが到着して、勉強部屋を

覗き込んでいるところでした。

廊下で出くわした四人は、

恥ずかしくて

しばらく何も言えませんでした。

 

ラティルは、遅ればせながら

挨拶をしようとする彼らに

静かにしろと目配せし、

窓の中をのぞき込みました。

 

ラティルは、

子供たちが集まって

机の前に座っているのを見るや否や、

可愛いと

悲鳴を上げるところでした。

自分たちのように

小さな机に座っている彼らは

皆、目がキラキラしていました。

 

しかし、

いざ勉強友達を探しておきながら、

プレラは依然として

クレリスと並んで座っていました。

三番目の皇子はクレリスの後ろに座り

プレラが手に入れた勉強の友人は

三番目の皇子の隣に座っていました。

そして、時間が経つにつれ、

ラティルの表情が曖昧になりました。

 

プレラは五分で居眠りをし、

彼女の勉強友達は、

三番目の王子と、小さなメモを

やり取りするのに忙しく、

二人で何を話しているのか、

プレラの勉強友達は

メモをやりとりしない時も、

三番目の皇子をチラッと見て、

声を殺してクスクス笑いました。

二人とも勉強には

関心がなさそうでした。

目を輝かせているのは

クレリスだけでした。

 

ラティルは額に手を当てて

ラナムンを見ました。

プレラか三番目の皇子の

どちらかなら、分からないけれど

二人とも勉強に関心がないのを見ると

ラナムンに似ているから

そうするのが確実だと思いました。

二人の子供が自分に似て

勉強が好きではないという

仮定はしませんでした。

ラナムンは視線を感じましたが、

知らないふりをして

ラティルを見ませんでした。

 

ラティルは約10分後、

首を横に振りながら

執務室に戻りました。

カルレインとサーナットとラナムンも

これ以上見るものはないと思って、

それぞれ自分の部屋に戻りました。

 

彼らは皆、自分たちが去った後に

本当の問題が起こることを

知りませんでした。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

シピサが嫌がっても、

ケーキカットを無理強いしたり

シピサの鼻にクリームをつける

ラティル。

彼女に文句を言えなくて、

ギルゴールを蹴ったシピサ。

そしてギルゴールは

シピサの代わりにクラインを押し、

その結果、

側室たちはドミノ倒しに・・・

 

相変わらずドタバタしていますが、

呪いが消え、

ラティルを脅かす敵との戦いがなく

ラティルと側室たちが

じゃれ合っている今は、

本当に平和なのだと思います。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 454

Trending Articles