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ハーレムの男たち 967話 外伝 76話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 子供たちの喧嘩

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967話 外伝76話 勉強をしている子供たちに、何が起こったのでしょうか?

◇休み時間◇

老公爵は、

子供たちの性向と才能、態度を

確認しておきたかったため、

最初の授業時間は、わざと子供たちに

自分勝手にさせておきました。

最初の授業が終わると、

老公爵は30分休めと言って

席まで外しました。

 

老公爵がいなくなるや否や、

プレラはすぐに目を覚まし、

興奮しながら、

隣に座っているクレリスの腕を振り

おやつを食べてグリフィンと遊ぼうと

誘いました。

そのせいで、書いていた文字が

横に曲がってしまうと、

クレリスは眉を顰めました。

 

クレリスは、

遊ぶより、先程、老公爵が

教えてくれたことを

もっと復讐したかったので

自分はこれを見直しておくと言って

プレラの手を

自分の腕から離しました。

 

しかし、プレラは、

勉強は休み時間が終わってから

すればいい。

遊びに行こう。

お腹が空いていないか。

自分はおやつが食べたい。

トウモロコシとリンゴが食べたい。

行こうと誘い、

再びクレリスの腕を振りました。

 

クレリスは怒りを抑えながら

本を手に取り、首を横に振って

自分は行かないと、

断固として拒否しました。

 

プレラは、これ以上、

せがむことができませんでした。

でも、考えてみると、自分には

勉強の友達がもう一人いることに

気がつきました。

しかも、その友達は、大人たちが

プレラ自身のために

付けてくれたのでした。

 

プレラは興奮して後ろを振り返り、

「ハラビー!」と声をかけました。

ところが、なんということか。

自分の勉強友達だといって

連れてきた子は、

憎たらしい三番目の皇子と

頭を突き合わせて

絵を描いていました。

 

プレラは、

その姿にかっとなりました。

しかし、怒る代わりに

ハラビーの腕を引っ張り、

彼女に、絵を描くのやめて

自分と一緒に外へ行って

おやつを食べて遊ぼうと誘いました。

 

ところが意外にもハラビーは

「嫌です」と言って

プレラの腕を振り払いました。

プレラは慌てました。

さらに、ハラビーは立ち上がると

椅子もないのに、

三番目の皇子の反対側の横に

行ってしまいました。

 

朝とは全然違うハラビーの態度に

プレラは戸惑いました。

それに、その表情には、

プレラに対する悪感情が

浮かび上がっていました。

プレラは目を大きく見開きました。

 

プレラはハラビーに

どうして、そこへ行くのかと

尋ねました。

ハラビーは、

行ってはいけないのかと反論しました。

彼女の声は小さかったけれど、

言うべきことは、

はっきりと言いました。

ただでさえ大きくなっている

プレラの目は、今や、ほぼ二倍は

大きくなりました。

 

プレラは、ハラビーが

自分の友達として来たのにと

抗議しました。

ハラビーは、それを認めました。

プレラは、それなのに、なぜ、

自分のそばにいなくて

三番目のそばにいるのかと

尋ねました。

 

ハラビーは、

自分は殿下の友達として来たけれど、

授業が始まる前に

三番目の皇子の隣で授業を受けろと

言ったのは殿下だ。

そして授業が始まる前まで

自分に一言も口をきかなかったと

主張しました。

ハラビーの説明に

プレラは呆然としました。

 

プレラは、

二人ずつ座らなければならないので

三番目の皇子の横に行けと言った。

それに、自分が必ずハラビーに

話しかけなければならないのかと

尋ねました。

 

ハラビーは、

当然、そうしなくてもいいと

答えた後に、反論しようとしました。

しかし、同年代より賢いという

評価を受けているハラビーでも

やはり子供なので、

頭の中に言いたいことが

色々と浮かんでも、

それを整理する適当な言葉が

思い浮かびませんでした。

悩んだ末、

ハラビーは沈黙を選びました。

 

ハラビーが口をつぐむと、

プレラは、あの鹿のような子に

胸ぐらでも

つかまれた気分になりました。

今までプレラに対して

このような態度を取ったのは

三番目の皇子だけでした。

ところが自分が選んだ

勉強友達が、彼のそばで

自分を侮辱していました。

 

後ろでうるさく喧嘩しているせいで

勉強できなくなったクレリスは

ペンを下ろし、

体を半分、後ろに向けて、

どうして、

そんなに喧嘩しているのかと

尋ねました。

クレリスは振り返るや否や、

三番目の皇子の机のあちこちにある

小さな紙を発見しました。

 

「それは何?」と

クレリスが紙を指すや否や、

プレラは素早く手を伸ばしました。

 

ハラビーは驚き、「ダメ!」と言って

止めようとしましたが

その態度にプレラは、この紙が何なのか

もっと気になりました。

プレラは、そのまま紙を広げました。

それを見るや否や、プレラは、

「これは何?」と呆れて叫びました。

 

クレリスも我慢ができなくなって

立ち上がりました。

すぐに彼女も、

口をぽかんと開けました。

◇喧嘩◇

子供たちの授業が終わった時刻。

ラティルは、侍従長

目配せをしました。

侍従長は、

すぐには理解できませんでしたが

それでも、ラティルがずっと

チラチラ見ていると、

ついに侍従長は、

さっと外に出て行きました。

しばらくして帰って来た

侍従長の後ろには、

子供たちの授業を引き受けた

老公爵が付いて来ていました。

 

ラティルは、

やたらと忙しいふりをして

ペンを動かしていましたが、

老公爵と目が合うと微笑み、

ペンを下ろしました。

ラティルは、子供たちが

一生懸命勉強しているかどうかを

確認するつもりはなく、

シャレー侯爵が気になって

呼びに行ったというふうに

言い繕うつもりでした。

 

しかし、いざ老公爵と目が合うと、

ラティルは、

この場で老公爵を見るのは

本当に変な気分だと

思わず呟きました。

老公爵も同意し、

以前は皇帝が小さな皇女様だったと

ラティルと同じくらい

感慨深い視線を送りました。

 

シャレー侯爵は

「陛下」と呼ぶことで、

ラティルの顔色を窺うと、

彼女は、老公爵を呼んだ理由を

さっと思い出し、

実は子供たちの授業の話を聞きたくて

呼んだと告げました。

 

秘書の一人が椅子を持って来て

ラティルの机の近くに置くと、

老公爵は、そこに座りながら、

先帝は、皇女の学習成果を

報告してもらうことを、

とても嫌がっていたけれど、

皇帝が親になると、

また立場が違うようだと

からかいました。

 

ラティルは、

何も言うことはない。

否定はしないと返事をしました。

老公爵はカラカラと笑いました。

周りでは、秘書たちも

声を押し殺して笑いました。

 

ラティルは、

きまり悪そうな気持ちを隠し、

もう少し昔話をしてから、

今日の授業での子供たちの様子を

尋ねました。

 

ラティルは少し期待していました。

人々が、クレリスのことを

レアンと同じくらい賢く見えると、

ひそひそ話しているのを

知っていたので、

直接、レアンを教えていた

老公爵の口から、

二番目の皇女はレアン皇子と同じくらい

賢いと聞くのを願いました。

ところが、老公爵が表情を曇らせたので

ラティルは、

不吉な予感がしました。

 

ラティルは、

どうしたのかと尋ねました。

老公爵は、

しばらく人払いをして欲しいと

頼みました。

ラティルは、

人がいる所で話せないのかと尋ねると

老公爵は返事をしませんでした。

 

ラティルが目配せすると、

秘書たち急いで仕事を片付け、

執務室の外に出ました。

シャレー侯爵は躊躇っていましたが、

出て行きました。

 

老公爵は、

自分も出るべきかどうか悩んでいる

サーナットをチラッと見ると

二番目の皇女は彼の娘なので

出て行かなくても大丈夫だと

言いました。

 

サーナットが落ち着いて立つと

老公爵は、

今日の授業の前半で、

プレラはずっと居眠りをして、

三番目の皇子はロルドの令嬢と

遊び続けたと話しました。

 

まだ幼いせいかもしれないと

ラティルは意気消沈して

呟きました。

老公爵は笑い出しました。

 

彼は、

もちろん、当然だ。

それは徐々に良くなるだろう。

自分も、これを話すために

人払いして欲しいと頼んだのではないと

言うと、授業の後半で、

一番目の皇女と三番目の皇子が

大喧嘩をしたと話しました。

 

ラティルは驚き、

「本当に?」と聞き返すと、

サーナットを見ました。

彼は、自分と他の側室たちも

皇帝が戻った後に、

すぐに席を立ったので、

喧嘩をした様子は見ていないと

説明しました。

 

老公爵は、皇帝と側室たちが

子供たちの授業を

こっそり見に来たことを知り

内心、舌打ちをしました。

彼は、今まで、それを

知りませんでした。

しかし、ラティルとサーナットは

とても驚いていたので、

自分たちが何を白状したのかに、

まだ気づいていませんでした。

 

老公爵は、

皇帝に恥をかかせないことにし

気づいていないふりをして

言葉を続けました。

 

老公爵は、

休み時間から喧嘩を始めて、

後半の間、ずっと喧嘩していた。

自分が調べてみたところ、

問題が色々あった。

プレラ皇女は、勉強の友達として

連れて来られたロルド家の令嬢に

全く気を配らなかった。

プレラ皇女に思いやりがあれば

初めて宮殿に来ることになった

ロルド家の令嬢に対して、

少しは配慮してやっただろう。

しかし、プレラ皇女は

二番目の皇女とだけ

付き合おうとしたと話しました。

ラティルは、

「やれやれ」と言いました。

 

老公爵は、

とにかくロルド家の令嬢は、

プレラ皇女の勉強友達としてやって来たし

本人も、それを知らない年齢ではない。

ところが、プレラ皇女が

二番目の皇女の方に気を配ると

すぐに三番目の皇子と仲良くなった。

そして二組に分かれて

喧嘩することになると、

ロルド家の令嬢は、

三番目の皇子の隣に立ち、

あれこれと悪い言葉で

プレラ皇女を非難したと説明しました。

 

ゲスタの従妹がプレラを非難したと聞き

ラティルは、

しばらく当惑しましたが、

幼い子供たちだから

そうかもしれないと思いました。

老公爵は、

勉強部屋での騒ぎを思い出すだけでも

嫌なように身震いしました。

 

老公爵は、三番目の皇子が、

プレラ皇女に関する良くない話を

ロルド家の令嬢にたくさんしたと

話しました、

ラティルは、

もしかしてやり取りしていたメモが

そうなのかと尋ねました。

 

老公爵は、二人で熱心に

プレラ皇女の悪口を言っていた。

ロルド家の令嬢は、

ただでさえプレラ皇女に無視されて

気分が悪くなっていたので、

三番目の皇子が

プレラ皇女のことを悪く言うと

すぐに信じた。

それで一番目の皇女と二番目の皇女、

三番目の皇子とロルド家の令嬢が

チームになって、

ずっと喧嘩をしていたと説明しました。

 

二番目の皇女の話をする時、

老公爵はサーナットを横目で見ました。

サーナットが、何か一言、

言わなければならないと思っている

表情でした。

 

サーナットは、ぎこちなく

口元だけを上げました。

それでも、その喧嘩の場に

二番目の皇女の話だけが

出て来なくてほっとしていたのに

自分の娘が、一番目の皇女と

手を組んで戦ったと聞き、

何も言う言葉がありませんでした。

ラティルもやはり同様でした。

 

ラティルは、

三番目の皇子は、何年後に

勉強させた方が良いだろうかと

辛うじて尋ねると、

老公爵は首を横に振り、

その必要はないと答えました。

浮気者

その日の夕方、ラティルは

老公爵が取り上げた問題について

側室たちと話し合おうとして

ハーレムを訪ねると、

大人たちの第二戦が

繰り広げられていました。

 

ラナムンとカルレインは

ゲスターの従妹のことをめぐって

戦っている途中で、

プレラと三番目の皇子は、

それぞれ、

自分たちの父親の後ろに隠れて

頭を突き出していました。

二番目の皇女は困った顔で

サーナットに抱かれたまま、

顔を隠していました。

 

カルレインは、

人の心を命令できるのか。

勉強の友達に選んでおいて

放置したのは一番目の皇女だ。

三番目の皇子は

一人でいる友達を気遣ったのに、

なぜこのことを

三番目の皇子のせいにするのか

分からないと抗議しました。

 

それに対してラナムンは、

友達の面倒を見るというのが、

誰か一人を選んで

一緒に悪口を言うことなのか。

 三番目の皇子は子供だから、

それが間違いだということが

分からないだろうけれど、

三番目の皇子を教えている

カルレインは間違っていることを

知らなければならないと

言い返しました。

 

その姿を見たラティルは

怒りがこみ上げて来て、

とてもいい見本を見せている。

あなたたちがこうだから

子供たちが、

そのまま真似するのではないかと

怒鳴りつけました。

 

ラティルが現れると、

皆、喧嘩を止めました。

しかし、依然として雰囲気は

激しく盛り上がっていました。

 

プレラは、ラティルが皆に

怒っているように見えると、

悔しくなり、

これは自分のせいではない。

三番目が、

あらゆる可愛いふりをしながら

自分の友達を味方にしてしまった。

小さいのに、もう浮気者だ。

誰に似ているのかわからないと

叫びました。

 

ラナムンとカルレインとサーナットは

同時にラティルを見つめた後、

急いで顔を背けました。

ラティルは頭が痛くなったので、

ため息を交えて言いました。

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前話で、ラティルは

プレラとカイレッタが

勉強に関心がないのは

ラナムンのせいにしていたけれど

老公爵の話から、

ラティルのせいだと

分かってしまいました。

おまけにカイレッタの浮気者の性格は

誰に似ているのかと

指摘されたラティルは

立つ瀬がないと思いました。

 

一方、人に無関心で

冷たい印象のラナムンと

人々に恐れられている

傭兵王カルレインが

子供のために戦っている姿に

ほっこりしました。

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