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ハーレムの男たち 969話 外伝 78話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 信じられない出来事

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969話 外伝78話 子供たちは協力してゲスターの誕生日プレゼントを用意することになりましたが・・・

◇ゲスターの当惑◇

最近、ゲスターは、

あまり自分の住居の外に出ることなく

とても静かに過ごしていました。

人々は、

ゲスターが傷心しているからだと

勝手に誤解しました。

そうでなくても、多くの恋敵と

分かち合っている皇帝の関心を

今は、幼い子供たちとも

分かち合わなければならず、

子供のいない側室たちは、

どうしても、このような戦いにおいて

頭数で負けるしかありませんでした。

 

元々、旺盛に活動していたザイシンは

まだマシでしたが、

似たような境遇のクライン皇子も

最近、かなり静かになっていました。

クラインは、

心がかなり揺れているようで、

カリセンとやり取りする手紙の数が

急激に増えたようでした。

 

しかし、ゲスターは、

他の人の推測に反して

情熱的に黒魔術を開発中でした。

このような状況だったため、

皇帝が、ゲスターの誕生日に、

プレゼントを準備するよう

一番目の皇女と二番目の皇女と、

三番目の皇子と、ロルド家の令嬢に

指示をしたという話を

皇帝の侍従の一人に聞かされて

当惑しました。

 

実際、子供たちが

プレゼントを準備したからといって

他の人が、プレゼントを

準備しないわけでもないので、

このことは、あえてゲスターに

知らせる必要はありませんでした。

ただ、ラティルは、子供たちが

粗末なプレゼントを準備したのを見て

ゲスターが驚くかもしれないので、

あらかじめ知らせておくようにと

指示したのでした。

 

しかし、ゲスターは、

ラティルのこのような考えを

知らなかったため、

「だから、どうしろというのか」と、

心の中で考えるだけでした。

 

ゲスターは侍従に、

自分が何かをしなければならないのかと

尋ねました。

侍従は、

そんなわけがない。

ただ知らせるように言われただけだと

答えました。

 

侍従が戻ると、トゥーリは、

もしプレゼントをもらったら

無条件に喜びながら

むやみに褒めろという意味だろうかと

心配そうに尋ねました。

ゲスターは、

そうみたいだと答えました。

 

口で数言、褒めることぐらいは

全く難しくない。

ゲスターは、子供たちが

何をプレゼントしてくれても

褒めてやると決心し、

もう、それについては

考えませんでした。

 

ところが、その日の午後遅く、

意外にも、今度はロルド宰相が

手紙を送って来て、

またもや、それについて言及しました。

ゲスターは手紙を読むや否や

眉を顰めました。

 

トゥーリは、ゲスターのために

苦いチョコレートとコーヒーを

運んで来る途中、その姿を見て

どうしたのか。

宰相が悪いことでも言って来たのか。

また、黒魔術で子供を作ってみろと

変なことを言っているのかと

心配そうに尋ねました。

ゲスターは、子供たちに

誕生日プレゼントをもらったら、

無条件でたくさん、

ヘバリーを褒めろと言って来たと

答えました。

 

トゥーリは、

子供たちが、何をくれると

思っているのだろうかと呟いた後、

ハラビーだと訂正しました。

 

ゲスターは、

従妹と三言以上、

言葉を交わしたことがなかったので

ヘバリなーのかハラビーなのか

あまり関心がなく、当然、

気遣うつもりもありませんでした。

 

無心になったゲスターは

手紙を封筒に入れて

トゥーリに渡しました。

しかし、トゥーリは、

ハラビーが皇子や皇女と

仲良くすることを

宰相が願っているのではないか。

坊ちゃんが子供を持てないので

いっそのこと、別の方向に

進もうとしているのではないかと

意見を述べました。

 

ゲスターは力なく微笑み

トゥーリの肩を叩きました。

トゥーリは少し怒って

唇を固く閉じました。

もちろん家門のためには

そのような考えをすることも

できました。

しかし、皇帝とゲスターは

共に若い年齢なのに、ロルド家で

早々とゲスターを諦めて、

次の世代を狙うことに、

あまり納得がいきませんでした。

 

ゲスターは、

気にしないで。

褒め言葉を言うくらい難しくない。

そうしてやれば、誕生日まで

また静かになるだろうと言いました。

◇古代語の本◇

しかし翌日。

今度は一番目の皇女と二番目の皇女、

三番目の皇子、ハラビーの四人が

ゲスターを訪ねて来ました。

 

ゲスターは

子供四人と秘書四人を見るや否や、

すぐに彼らが、

自分の誕生日のために来たことに

気づきました。

彼は表情を管理するために

唇の両端に、

力を入れなければなりませんでした。

 

それを知らないプレラは、

ゲスターに礼儀正しく挨拶した後、

自分たちの先生に、

ゲスター様にあげる誕生日プレゼントを

直接準備してみろと言われたので

ゲスター様が何が好きなのか

聞きに来た。

好きなものをもらってこそ

嬉しいだろうからと

堂々と説明しました。

 

トゥーリは、

ゲスターの顔色を窺いながら

もしかして、

時間が長くかかるだろうか。

そうであれば、おやつを持って来ると

子供たちに尋ねました。

 

トゥーリは、

ただ言ってみただけでしたが、

本当に子供たちが、

好きな食べ物の名前を口にすると、

仕方なく、部屋の外に出て行きました。

 

扉が閉まると、

子供たちを早く返して

黒魔術の研究をしたかったゲスターは

作り笑いをしながら、

時間は長くかからないはず。

自分が好きなのは本だと答えました。

 

しかし、クレリスは

この仕事を受けた時から、

うまく任務を果たし、

ラティルに褒められたいという熱意に

満ちていました。

 

クレリスは

ゲスターの横に近づくと、

本も種類が多いけれど、

どんな本が好きかと尋ねました。

ゲスターは、

どんな本でもいいと答えました。

クレリスは、

それでも、中には

好きな本があるはずだと尋ねました。

 

ゲスターはそっと口角を上げ

クレリスの後頭部を撫でると、

クレリスは賢い。

お父さんとは違うと言いました。

 

クレリスは、さらに熱心に

あれこれ質問し始めました。

プレラは、その勢いに押されて

目を瞬きしました。

しかし、邪魔はしませんでした。

プレラは、クレリスが

自分より頭がよくても

何とも思いませんでした。

 

しかし、ハラビーは、

プレラの味方である二番目の皇女が

賢く振る舞うと、焦りました。

彼女は、自分と三番目の皇子も

何か積極的な態度を

見せなければならないと思い、

三番目の皇子を横目で見ました。

しかし、三番目の皇子は

誰かに聞こえのいい言葉を言う時だけ、

集中力を発揮しました。

三番目の皇子は、

いつの間にかやる気がなり、

ソファに置かれたぬいぐるみばかり

あちこち見物していました。

 

三番目の皇子が、その有様なので、

ハラビーはダメだと思い、

両親があらかじめ教えてくれた通り

ゲスターと自分の血縁を

強調することにしました、

 

ハラビーは、

ゲスターが、古代語の本が

一番好きだというのを

伯父から聞いたので、

古代語の本はどうだろうか。

ゲスター持っている本のリストを

教えてくれれば、

それを避けて持って来ると

言いました。

 

しかし、プレラは、突然嘲笑しながら

ハラビーをバカ呼ばわりすると、

ゲスター様が持っている本は

一冊や二冊ではないはずなのに、

どうやって、

それを全部書き出すのか。

誕生日のプレゼントをもらうために、

ゲスター様が

その苦労をしなければならないのかと

非難しました。

 

子供たちは、その後も続けて

あれこれ質問を浴びせかけ、

トゥーリが持って来たおやつを

食べた後に、ようやく帰りました。

 

部屋の中が静かになると、

ゲスターは、ほっとして

ベッドに倒れ込みました。

トゥーリは爆笑して、

そんなに大変だったのかと

尋ねました。

 

ゲスターは、

子供たちに、どう接したらいいか

分からない。

とにかく、これで誕生日までは

静かになるだろうと答えました。

 

トゥーリは、

そうなればいいけれど、

もし、本の手に入れ方を

聞きに来たらどうするのかと

尋ねました。

ゲスターは、

秘書四人が一緒にいたので

そんなことはしないと答えました。

 

ゲスターの言う通り、翌日は

子供たちも大人たちも

訪ねて来ませんでした。

トゥーリとゲスターは

再び平和な日常に戻りました。

 

ゲスターは、側室や皇帝が

代わりに古代語の本を手に入れた後、

子供たちに与えて

包装させるだろうと考え、

この件にについては、

これ以上、気にしませんでした。

◇意地の張り合い◇

雨が降る日の午後、

ラティルは時間ができると

秘書を呼び、子供たちは

熱心に準備をしているのかと

尋ねました。

秘書は、子供たちが

熱心にプレゼントを準備しており、

かなり、

もっともらしくやっていると

報告しました。

そして、雰囲気は良くはないけれど、

喧嘩はしていないという言葉に

ラティルは安堵しました。

 

ラティルは、それならいい。

どうせ、全ての人と

仲良く過ごすことはできないのだから

嫌な人とも我慢して

付き合えればいいと言いました。

 

それとは別に、サーナットは、

クレリスに関して、秘書に

いくつかの質問をしました。

そして、二番目の皇女が

一番賢いと耳打ちされると

静かに笑いました。

 

しかし、これは、表面的なものに

過ぎませんでした。

一歩離れて見ている秘書たちは、

どうしても、

子供たちの微妙な神経戦を

捉えることができませんでした。

 

子供たちは、

大っぴらに喧嘩をしなかったものの、

すでに自分たちの間で

競争が始まっていました。

協力してみろという本来の目的は

誰も思い浮かべませんでした。

そのため、仕事は

めちゃくちゃになりました。

 

プレラとクレリスが良い意見を出せば

三番目の皇子とハラビーが反対し、

逆に三番目の皇子とハラビーが

良い意見を出せば、

プレラとクレリスが反対しました。

皆、相手がうまく行くのを

見ようとしませんでした。

まともな意見が出てくる度に

黙殺されたため、

子供たちのプレゼントの準備は

ますます、おかしな方向に

流れて行きました。

 

気がつくと、子供たちは

ラティルがクラインの誕生日のために

準備している、

カリセン式の建物の中にいました。

この二階建ての建物は、ラティルが

クラインとの偽の未来を見た後に

気づきを得て、わざわざ作らせた

大型の贈り物でした。

 

子供たちは、

互いをチラチラ見ながら、

どうして自分たちが

ここに入って来たのかと

考えました。

まだ完成していない建物の中は、

春の真昼なのに、暗くて

寒さを感じました。

 

子供たちの頭の中は

すっかり、おかしくなりました。

言い争っているうちに

ここに来たのは確かでした。

誰かが、古代語の本は

こんな建物の中に隠されていると

言いました。

別の誰かは、壁の中や地面の下に

古代語の本があると言いました。

 

それは本当だろうか?

しかし、

本当であろうとなかろうと、

帰ろうという言葉を、

真っ先に口にすることは

できませんでした。

◇事故◇

子供たちが、未完成の建物の中を

歩き回っている間、

ラティルは会議中でした。

 

タリウムの東に隣接する国カラダは

農作物で有名でしたが、

今回、大きな干ばつに

見舞われました。

普通の干ばつも大きな問題だけれど、

奇異なのは、今年、カラダには

雨も適切に降り、

天気も良かったという点でした。

それにもかかわらず、

土地と水が枯れたので、

カラダでは、

これを怪物の仕業と見て、

タリウムに助けを求めました。

 

ゲスターと百花を送って

状況を調べて来いと

言うべきだろうかと考えながら、

ラティルは、

カラダを助けるのに十分な

いくつかの事案から

急いで点検しました。

 

ところが、会議の最中、

秘書の一人が、横の扉から

滑り込むように近づいて来て

小声でラティルを呼びました。

ラティルが振り返ると、

秘書は「急用がある」と

目で合図を送りました。

ラティルは会議を続けるよう

大臣たちに手で合図をした後

壇上から降りました。

 

ラティルは

どうしたのかと尋ねると、

秘書は、最大限声を低くして

報告しました。

頷きながら話を聞いていたラティルは

目を大きく見開きました。

 

「本当か?」「はい」

「ザイシンは?」

 

侍従長は会議を進めている中、

躊躇いながら、

そちらへ顔を向けました。

ザイシンの名前が

急に取り上げられた時は、

普通、誰かが

大きな怪我をした時でした。

 

では、誰かが

怪我をしたのだろうか?

 

ラティルが大臣の一人を

無意識のうちにチラッと見ると、

侍従長は、

自然にそちらを見ました。

しかし、大臣たちが

全員、集まっているため、

正確に誰を見たのか

よく分かりませんでした。

再び侍従長がラティルの方を向いた時

すでに彼女は秘書に付いて

横の扉から出て行くところでした。

 

急いで会議室を出たラティルは、

すぐにハーレムに向かって歩きました。

秘書は、

皇帝が速いスピードで歩くのを

半分、走るように追いかけながら

大神官は神殿に行っているので

今は席を外していること。

カルレインが抱いて走ろうとしたけれど

様子を見たギルゴールが、

この状態で運ぶと、もっと危険だから

そのままにしておけと言ったことを

話しました。

ラティルは、喉元まで

怒りが、こみ上げて来ました。

 

彼女は、子供たちが

そこへ行った理由を尋ねました。

秘書は、

古代語の本を手に入れるためだと

答えました。

ラティルは、

なぜ、それを、

そこで手に入れるのかと尋ねました。

秘書は、

古代語の本が昔の本だと思ったようだと

答えました。

 

ラティルは、

それでも止めるべきだったと責めると

秘書は、

完成していないとはいえ、

インテリアが不十分なだけで、

建物自体は完成している。

危険な物はないと弁解しました。

 

秘書は、

少し悔しい思いしました。

実際、その建物は、

むしろ家具や物が一つもないので、

走り回っても

ぶつかる所がありませんでした。

相次ぐ出来事を

実際に目で見た彼らも

一体どうしてこうなったのか、

まだ理解できないほどでした。

 

現場に到着したラティルが

扉を開けて中に入ると、

すぐに、柱が一本壊れているのが

見えました。

埃と血の匂いが混ざって

漂って来ました。

 

ラナムンとサーナットとゲスターは

すでに到着していました。

カルレインの姿は

見えませんでした。

彼は一人で大神官を

迎えに行ったようでした。

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前話の最後で、

子供たちに何かが起こりそうな

予兆がありましたが、

これだったのですね。

 

柱が一本折れるなんて、

手抜き工事だったのか、

それとも、

誰かが意図的にやったのか。

ラティルが子供を失うことで、

半覚醒の状態から

完全に覚醒する状態にしたかったのか。

まさか、また議長が手を出した?

と妄想してみましたが、

残すところ31話なので、

そこまで、大きな展開はないだろうと

思っています。

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