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ハーレムの男たち 976話 外伝 85話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ラナムンの調査

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976話 外伝85話 アトラクシー公爵は偽の証拠を作ると言いましたが・・・

◇すぐには使うな◇

アトラクシー公爵の言葉が

危険に聞こえたので、

ラナムンはギョッとし、

偽の証拠を作って

どこに使うのかと尋ねました。

偽の証拠を作って

事がうまく運ばなかった場合、

他の側室たちが避妊薬を使い

こちらが疑われるという

惨事が起こるかもしれませんでした。

 

ロルド宰相は、プレラが犯人かどうか

確実に知っていたのか。

知らなかったのに

プレラが柱を壊した可能性が

最も高いという理由で

彼の孫娘のようなあの子を

むやみに追い出した。

自分たちも同じように仕返しする。

他に犯人がいたら、

その者のせいだけれど、

誰がしたことなのか分からなければ

最も可能性の大きいのが

ゲスターだ。

それがまさにロルド家の

論理ではないかと

アトラクシー公爵は主張しました。

 

アトラクシー公爵は

プレラが傷ついたことで

依然として怒っていました。

ラナムンも、これ以上、父親を

止めることができませんでした。

 

ラナムンは、

証拠を作ったからといって

すぐに使用しないでと頼みました。

◇手をつけないコーヒー◇

アトラクシー公爵が帰った後、

ラナムンは

食欲がなくなってしまいました。

夕食時になっても

食欲は戻りませんでした。

 

カルドンは、

食べ物がたくさん残っている器を

見ると心配になり、

どんなに腹が立っていても

何か食べなければと勧めました。

 

ラナムンは首を横に振ると、

腹が立つのではなく

心配になっていると

返事をしました。

 

カルドンは、

その偽の証拠のためなら、

まだそれを

使ったわけではないので、

あまり心配しないようにと

言いました。

 

ラナムンは、

それもそうだけれど、

密かに怪しい人を探してみろと

父親に言われた。

一体、ここに住んでいる人が

何人いるのか。

どうやって密かに調べたらいいのか

分からないと嘆きました。

 

ラナムンは、夜遅くまで、

それについて悩み、

結局、夜明けになって

ようやく眠りにつきました。

それでも、

結局、結論は出なかったので、

仕方なくラナムンは、

一番簡単な方法である

ゲスターを訪ねることにしました。

カルドンは、

バレないように聞けるかと

心配そうに尋ねました。

ラナムンは、

やってみると答えました。

 

大部分の人々が

朝食を終えたような遅い午前。

ラナムンはゲスターを訪ねました。

予告なしに訪れたけれど、

幸いゲスターは部屋の中にいました。

ラナムンは扉を開けるや否や、

明らかに、めちゃくちゃな風景に

眉を顰めました。

毛糸があちこちに転がって、

分厚い本が

カーペットの上に並んでいました。

 

ゲスターは顔を赤らめ、

赤ちゃんが生まれる前に、

何を準備したらいいか分からない。

ラナムンが来ると知っていたら

片付けておいたと

どもりながら言い訳をしました。

 

トゥーリは落ちている物を

素早く拾って横に片づけながら

警戒心に満ちた目で

ラナムンをチラッと見ました。

滅多に訪問しないラナムンが

突然訪ねて来たので、

不審に思ったからでした。

 

ラナムンは、

子供ができたので、

お祝いをした方がいいと思ってと

適当な言い訳をすると

ゲスターが勧める椅子に座りました。

トゥーリは

二人分のコーヒーとお菓子を

テーブルに置いてから

外に出ました。

カルドンまで席を外すと、

部屋の中は、二人だけになりました。

 

ゲスターは、

赤ちゃんの話題が出るだけでも

恥ずかしいというように、

両手をギュッと握って

照れくさそうに笑うと、

ラナムンにお礼を言い、

自分も、

すごく楽しみにしていると

言いました。

その恥ずかしがる姿は

恋敵から見ても、

穏やかで善良そうに見え、

陰で恋敵たちに

避妊薬を飲ませる人のようには

見えませんでした。

しかし、ラナムンは、

ゲスターが地下牢で彼を騙した時も

あのような態度だったことを

よく覚えていました。

 

それでも今日は、言い争いをしに

来たわけではないので、ラナムンは

もし子供を育てる時に

難しい点や混乱する点があれば

自分に聞いてみるように。

助けられることがあれば助けると

自分ができる範囲で

最大限、冷静に話しました。

ゲスターは、口元を手で覆って笑い

そうすると返事をして

お礼を言いました。

ラナムンは、

その微笑みが気に障りましたが、

そんな素振りを見せずに

頷きました。

 

ゲスターは、

ラナムンが手もつけていない

コーヒーカップとフォークを見ながら

その話をしに来たのかと尋ねました。

 

ラナムンは、

父親同士の仲は悪いけれど、

自分たちの子供は、

同じ血を分け合った兄弟姉妹だ。

プレラは長女だから、

ゲスターの子供の面倒を

よく見てくれるだろうと答えました。

 

ゲスターは、相変わらず

ラナムンが手も触れない

茶菓子を見つめながら

目尻が曲がるほど笑いました。

 

その後、しばらく二人は

互いに何も言いませんでした。

沈黙が続くと、ラナムンは心の中で

悪口を吐きました。

ゲスターを調べるために来たけれど

どのように調べればいいのか、

特に思いつくものが

ありませんでした。

その上、ゲスターは

ラナムンが先に話しかけなければ、

自分は口も開きませんでした。

 

再び時間が五分ほど経った頃、

ラナムンは我慢できなくなり

ここ数年間、

子供ができなかったけれど、

こんな時に

ゲスターの子供ができるなんて、

とても運が、いや、

嬉しいだろうと、

あまり自然でない質問をしました。

 

ゲスターは、

とても驚いた。それで余計に嬉しい。

他の人たちは皆忙しいから

自分が一番元気だったようだと

答えました。

 

ラナムンは何気なく頷いた後

眉を顰めました。

聞いた時は、

特に考えもしなかったけれど、

じっくり考えてみると、

なんとなく気分が悪い言葉でした。

 

ラナムンは、

さらに数分間話をした後、

結局、これといった成果もなしに

席から立ち上がりました。

ゲスターは扉まで

ラナムンを見送りましたが、

彼が背を向けた瞬間

真顔になりました。

 

扉を閉めたゲスターは

テーブルまで歩いて行くと、

ラナムンの前に置かれていた

コーヒーカップを持ち上げました。

仲は良くなかったけれど、

ラナムンが彼の前で

食べるのを避けたことは

ありませんでした。

 

ゲスターは首を横に振りながら、

冷めたコーヒーカップを見下ろすと

ただ来たわけではないだろうしと

呟きました。

◇成果なし◇

カルドンは、

ゲスターの部屋の応接室で

トゥーリと

ぎこちない時間を過ごした後、

すぐにラナムンに付いて行きました。

 

ゲスターの住居と

距離が遠くなるや否や、

カルドンは声を低くして

ゲスターが何か

手を使ったようだったかと

尋ねました。

ラナムンは、

不愉快ではあったけれど

そうではなかったようだと

答えました。

 

カルドンは、

それでは、今回は

本当に偶然なのだろうか。

それとも他の人が手を使ったのに

運良くゲスターの役に

立ったのだろうかと尋ねました。

ラナムンは、

分からないけれど、

ゲスターが、このことと

関連がないように見えたとしても

安心することはできない。

人生が演技な奴だからと答えました。

 

ラナムンは時間を確認した後、

すぐに部屋に戻らず、

ハーレムの管理人を訪ねました。

彼は、普段ほとんど来ることのない

ラナムンが不意に現れると、

驚いて、仕事を放り出し、

駆け寄って来ました。

そして、何の用かと尋ねました。

ラナムンは、

この前食べた料理が気に入ったと

答えました。

管理人は、

そんなことならカルドンを通じて

話してくれればいいと

返事をしましたが、ラナムンは

正確な名前が思い出せないので

ここ数か月間の食事の記録を

持って来て欲しい。

見てみないと思い出せないと

頼みました。

 

数ヵ月間の記録を見せるくらいなら

少しも難しいことではなかったので

管理人はすぐに人を呼んで、

数か月間の記録を持って来ました。

主要献立からおやつまで、

誰が何を食べたのかまで

全て書かれていました。

 

子供ができる前後の記録だけ

見ればいいだろう。

誰かが手を加えたら、

そこに変わった部分があるはず。

 

ラナムンは上の空で見ているように

細かく記録を調べました。

しかし、特に目立つ部分は

ありませんでした。

役に立ったかという管理人の質問に

ラナムンは、

見つかったようだ。 これだったと

答えると、

記録を管理人に返しました。

カルドンは

ラナムンの表情と態度だけでも、

彼がこれといった成果を

得られなかったことに

気づきました。

 

住居に戻ると、カルドンは

残念そうに、ため息をつき、

途方に暮れていると嘆きました。

ラナムンは、

がっかりする必要はない。

どうせ食べ物を通じて

起こったことではないと思った。

皇配も子供ができなかったからと

慰めました。

 

しかし、カルドンは

誰かが、お坊ちゃんに内緒で

避妊薬を

飲ませていたかもしれないと思うと

鳥肌が立つ。

これからは怖くて、

食べ物もまともに食べられないと

嘆きました。

◇ゲスターの疑問◇

ゲスターは、ラナムンが

突然、自分を訪ねて来て

何も言わずに帰ったこと。

コーヒーやお菓子に

口もつけなかったことを

不思議に思いました。

 

ゲスターは、

ラナムンが自分の部屋を出た後、

どこに行ったのか調べるよう

トゥーリに指示しました。

まもなく、彼は、ラナムンが

ハーレム管理者を訪ねた話を

伝えました。

 

トゥーリは、

何か企んでいるのだろうか。

もしかして、食べ物に

毒でも入れるのではないかと

震えながら心配しました。

逆に、ゲスターは、ラナムンが

自分に毒を盛るのではないかと

心配していたようだと反論しました。

 

トゥーリは、

坊ちゃんが毒を盛るって

どういうことなのか。

坊ちゃんが、あえて彼に

毒を盛る理由が何かあるのかと

尋ねました。

ゲスターは、

分からない。でも自分の前で

食べ物に手もつけなかったからと

心配そうに呟くと、トゥーリは

すごい侮辱でも受けたかのように

飛び上がりました。

 

その後も、ゲスターは、

ラナムンが何を考えて

歩き回ったのか、

一晩中、悩みました。

 

確かに何かをしているのだけれど

何だろうか。

もしかして誰かが

ラナムンの部屋に

毒でも仕掛けたのだろうか。

それで犯人を探しているのだろうかと

考えました。

◇当惑◇

その日の夜遅く。

ラティルは、とても疲れて

そのまま寝ようとしましたが、

子供ができたことを知った後、

ゲスターに、

まだ会っていなかったことを

思い出しました。

今までずっと、子供ができたら、

その子供の実の父親たちと

過ごす時間を増やしましたが

今は、プレラの事件が

収束しつつある途中で、

ゲスターを訪ねることが

できなかったのでした。

 

ダメだ。ゲスターが寂しがる。

ゲスターは心が狭い。

そう思ったラティルは

半分閉じている瞼を

無理やり持ち上げると、上着を着て

ハーレムへ歩いて行きました。

涼しい夜風に当たると、

幸いにも徐々に目が覚めて

精神も冴えて来ました。

 

もしゲスターが寝ていたら

どうしようかと思いましたが、

ゲスターも起きていました。

彼は、ラティルを見ると

ギュッと抱きしめ、

皇帝が自分を忘れてしまったと

思ったと、

悲しい声を出すことまでしました。

ラティルは、ゲスターが

猫をかぶっているのを見ると、

素面だと思いました。

 

ラティルは

ゲスターを軽く叩くと

部屋の中へ一緒に入りました。

そして、二人で楽しそうに

赤ちゃんと、

赤ちゃんの未来について話しました。

そして六番目は

上の五人の子供たちと

年齢差が少しあるから

完全に末っ子のようだという話を

楽しく交わしていた時、

突然ゲスターが沈鬱になり

口数が減りました。

 

ラティルは、

どこか具合が悪いのかと

心配して、ゲスターの背中を叩くと

彼は首を横に振り、子牛のような目で

ラティルをじっと見つめました。

ゲスターが猫かぶりであることを

知りながらも、

気になるほど澄んだ目でした。

 

どうしたのかと、

ラティルが心配になって尋ねると

ゲスターは、

何度も唇を震わせました。

 

彼は話そうとするけれど

口をつぐむことを繰り返すので

ラティルは、心配するというより

息詰まる思いがしました。

 

我慢ができなくなったラティルは、

言いたいことがあれば言うように。

そのように口をつぐむと

とても気になると促しました。

 

ようやく、ゲスターは

苦しそうな様子で、自分が、

こんなことを言ったからといって

悪く受け取らないで欲しい。

自分が前に出て、

皇帝に誤解されたら悲しいので

本当は言わずに解決したいと

口を開きました。

 

ラティルは、

「だから何を?」と尋ねました。

ゲスターは、

どうやら、ラナムンが

何か自分に

濡れ衣を着せようとしていると

答えました。

 

ラティルは驚き、

ラナムンは、食べることも

面倒くさがるのに、

なぜ、ラナムンが

そうすると思うのかと尋ねました。

 

ゲスターは、

分からない。

プレラと従妹が喧嘩したことで

怒ったのだろうかと答えました。

 

ラティルは、

ゲスターが、何か

勘違いしているのではないかと

尋ねました。

ゲスターは、

だから皇帝に言わないようにしたと

答えて、悲しそうに泣くふりを始めると

ラティルは完全に当惑しました。

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プレラが七歳。

クレリスが六歳。

カイレッタは四歳か五歳。

四番目は三歳くらいでしょうか?

その年齢になっても

四番目と五番目の子供の名前が

出て来ないので寂しいと思いました。

 

ラティルは、

ゲスターが泣くふりをしていることに

気づいただけでも、

進歩したと思いました。

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