Quantcast
Channel: 自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き
Viewing all articles
Browse latest Browse all 458

ハーレムの男たち 977話 外伝 86話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 魂が抜けたラナムン

$
0
0

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

 

977話 外伝86話 ゲスターはラナムンに濡れ衣を着せられようとしていると、ラティルに泣きつきました。

◇いつもと違うラナムン◇

ラティルはゲスターに、

泣かないで。

どうして、こんなに

エンエン泣くの?と尋ねると

ハンカチを取り出し、

ゲスターの顔を拭きました。

よく彼は、弱い姿を見せましたが、

このように露骨に悲しんで

泣く姿は初めてでした。

 

ゲスターは、

申し訳ないけれど、皇帝が、

自分の言葉を信じてくれないので

悲しいと言うと、

力なくため息をつきました。

目元は潤んでいるけれど

これ以上、

泣きそうではありませんでした。

 

ラティルはハンカチを畳みながら、

無条件にラナムンがおかしいと言わずに

詳しく話してみるように。

急に、そう思うようになった理由が

あるはずだと尋ねました。

 

ゲスターは、

二人の前に置かれた茶碗を

目で差しました。

ラティルは

思わず目を動かしましたが、

ゲスターが言わんとすることを

すぐには理解できませんでした。

 

ラティルは、

お茶がどうしたのかと尋ねました。

ゲスターは、

会って話をする時、 飲み物が出たら

普通、1口、2口でも飲むものだ。

ラナムンもそうだったけれど

最近、自分の部屋へ来た時、

何も口にしなかった。

彼の方から訪ねて来たけれど、

お菓子のカスも口に入れないで

帰ったと答えました。

 

ラティルは、

目をパチパチさせながら

お腹がいっぱいだったのではないかと

反論しました。

ゲスターは、

そういうこともあるだろうけれど

ラナムンは訪ねて来て

何も話さなかった。

話すこともないし、

お腹もいっぱいなのに、

なぜ、わざわざ

自分を訪ねて来たのかと尋ねました。

 

ラティルは「退屈で?」と

聞き返しました。

ゲスターは無言で茶碗を握りました。

ラティルはゲスターが

不満に思っていることに

気づきました。

しかし、ラティルが知っている

ラナムンは、面倒くさくなくても

計略を巡らす人では

ありませんでした。

 

ラティルは、

ラナムンが計略を巡らす姿は

本当に想像がつかないと言って

ゲスターに謝りました。

しかし、ゲスターは、

ラナムンが自分の部屋を出てすぐに

ハーレムの管理者を訪ね、

そこで、この数ヶ月間に出た

食事とおやつの記録を

見て行ったそうだ。

一つ一つ見れば

すべて大したことではないけれど

面倒なことが嫌いなラナムンが

3つ同時にしたので疑わしいと

反論しました。

 

ラティルも今回は

否認できませんでした。

つい最近、アトラクシー公爵家

ロルド宰相家が衝突したので

ゲスターが気になるのも

無理はありませんでした。

ラナムンは怠け者だけれど

アトラクシー公爵は、

何事にも非常に情熱的で

野望が大きい人でした。

 

ラティルは、

考えてみれば、数日前に

アトラクシー公爵が

ラナムンを訪問してるので

その時、何か話したかもしれないと

言いました。

ゲスターは、

これ以上泣きませんでしたが、

先程、泣いたせいで

鼻先が赤くなっていました。

 

彼はラティルの隣に移動すると

腕を伸ばして、

彼女を自分の腕の中に入れました。

そして、

アトラクシー公爵家のせいで、

もう一度、

事が大きくなるところだった。

あの人たちが、自分を

どのように追い詰めても、皇帝は

自分の味方に

なってくれなければならないと

何度も頼みました。

ラティルは「もちろん」と答えて

眉を顰めました。

 

翌朝。 ラティルは、

ゲスターの言葉が気になり、

今日の夕方、

皆で食事しようと伝えるよう

指示しました。

ラナムンは、

そんな人には見えないけれど、

ゲスターが、ここまで

あからさまに話すので、

ひとまず探ってみるつもりでした。

 

その日の夕方。

仕事に追われるタッシールまで

時間を作って、

皆が一つのテーブルを囲んで座り

食事をしました。

夕食の時間だったので、

わざと子供たちを

連れて来なかったおかげで、

久しぶりに雰囲気は

活気に満ちて敵対的でした。

 

ラティルは、側室が互いに

いがみ合いながら

食事をしている間、

視線を彼らに固定したまま

ゆっくりと、

肉の塊を切り取りました。

これを発見したサーナットが

誰を切りたいのか。

肉がこちらにあるのか、

それとも、あちらにあるのかと

小さな声で

冗談を言うほどでした。

 

ラティルは、

自分の側室たちが

よく戦っている姿を見て

胸がいっぱいだ。

サーナット卿は

参戦しないのかと尋ねると、

彼を睨みつけました。

サーナットは、ラティルが

凶暴な目つきで見つめても、

瞬きもせずに笑いました。

そして、

良い席を取れた。

皇帝の隣の席に座ったら、

誰も文句を言うことはないからと

言いました。

 

ラティルは鼻で笑いながら

何かもっと言おうとしましたが、

ラナムンを見ると口をつぐみました。

 

サーナットは、ラティルと

言い争う準備をしていましたが

あっけなく言い争いが終わると

怪訝そうに、一緒に、

そちらへ顔を向けました。

ラティルが誰を見ているのか

確認したサーナットは、

ラティルとラナムンを交互に見て

ラナムンに何か

言いたいことがあるのかと

尋ねました。

ラティルは否定しましたが

ラナムンを見続けました。

 

ゲスターに前もって

話を聞いていたからなのか

今日に限ってラナムンが

いつもと違って見えました。

いつも傲慢で冷たい態度で

礼節を守りながら食事をする

ラナムンなのに、

どうして今日はあんなに

魂が抜けているような状態なのか。

無駄に手を動かしているし。

やはりアトラクシー公爵が

ラナムンを困惑させるような何かを

させたのかと疑いました。

 

ラナムンが視線を感じて

ラティルの方を向くと

彼女は彼を見てにっこり笑いました。

ラナムンも一緒に少し笑いましたが、

それを最後に、

また一人で考えに耽りました。

 

今日に限ってラナムンはおかしいと

サーナットは呟きました。

彼が見ても、

今日のラナムンの態度は、

明らかにおかしいように見えました。

 

ラティルは、

「そうですね」と返事をすると

最後にもう一度ラナムンを見て

今度は、きちんと肉の塊を切って

口に入れました。

 

ラティルは、

まず、ラナムンが

どのように出てくるのかから

見てみよう。

アトラクシー公爵とラナムンを

誘導することは

一度や二度のことではない。

しかし、ラナムンは

適正線を守ることができるので

何度もアトラクシー公爵を自制させた。

今回も、そのように

終わるかもしれないので

ラナムンを信じてみようと思いました。

◇タッシールの推理◇

ラナムンが食事の席で

魂が抜けているようだったのは

頭の中で、考えることが

多すぎたからでした。

 

どうせ今日の主役が

自分ではないということを

分かっていたので、

ラナムンは欲を出して

ラティルの隣の席に座る代わりに

遠い席に座って

一人で推測することに没頭しました。

 

彼が悩んでいたのは、

本当に避妊薬が、

別の側室たちに使われたとすれば、

それを、どのように

使ったかということでした。

 

タッシールは、

台所を別に使っていたから

食べ物を通じてではない。

水を通じてなら、

あまりにも事が広範囲になるので

やはり違うだろう。

陛下も側室の住居で

お風呂に入ったり、顔を洗ったり、

水を飲んだりするので、

いくら肝が太くても、

皇帝に避妊薬を使うことは

できなかっただろう。

すると、

他の側室たちの所へは行くけれど、

ゲスターの所にだけ行かない

何かがあるはずなのだけれど。

 

このようなことを考えていたので

ラナムンは、食事中ずっと

ぼーっとしているしか

ありませんでした。

しかし、食事中、彼は何も

思いつくことができませんでした。

 

一方、ラティルの他にも

何人かは、ラナムンを見て

おかしいと思いましたが、

その中の一人がタッシールでした。

 

部屋に戻ったタッシールは、

今日の食事はどうだったかと

ヘイレンに聞かれると、

ラナムンの様子がおかしかったと

答え、上着を脱いで

ヘイレンに渡しました。

 

ヘイレンは、

上着をハンガーにかけながら

普段のラナムンの状態について

思い出してみて、

急に活発になったかと尋ねました。

タッシールは、

普段より、もっと静かだった。

そして皇帝が、すっと

ラナムンをチラチラ見ていたと

答えました。

 

ヘイレンは、

二人は喧嘩したのかと尋ねました。

タッシールは、

そんな雰囲気ではなかったと

答えると、服を脱ぎながら

じっくり考えました。

そして、浴室に入る前に、

最近のラナムンの行動を調査して

教えて欲しい。

先日、プレラの事件が起きたので、

そろそろアトラクシー公爵家

強気に出そうだからと指示しました。

 

ヘイレンが外に出て

聞きに行っている間、

入浴中していたタッシールは

いつもより顔を曇らせました。

 

子供たちが成長すると、

皆、徐々に爪を出してくる。

まだ、四番目の皇子は幼いのに。

 

その上、今回一番心配していた人が

結局、子供を持ってしまいました。

今までタッシールは、

ゲスターが一番遅く子供を持つことを

願っていました。

 

彼の見たところ、

ゲスターとギルゴールには

線引きというものがありませんでした。

一人は露骨に線を越え、

もう一人は仮面をかぶって越えるだけ。

でも子供の問題に限っては

二人に決定的な違いがありました。

 

シピサは、

ラティルが前世で産んだ子供なので

今の体と血縁関係がなく

継承権がありませんでした。

すなわち、

シピサがいくら優れていても

他の子供たちは

彼と競争する必要がない。

当然、ギルゴールが

子どもたちの競争に

割り込む必要もない。

しかし、ゲスターの子供は

皇帝の血を引く子供であり、

明確に継承権を持っていました。

これからゲスターが

どのように出て来るのか

見当もつきませんでした。

ゲスターもメラディムとは

直接対決しないので、

自分が忙しい時、

メラディムが子供を守ってくれて

それでも幸いなのかと思いました。

 

タッシールが入浴を終えて

出て来た時、すでにヘイレンは

調査を終えて待機していました。

 

ヘイレンは、

持っていた大きなタオルを

タッシールの頭にかぶせながら、

最近、ラナムンはゲスターを訪ね、

その直後、

ハーレムの管理人を訪ねた。

その前は、アトラクシー公爵が

ラナムンに会いに来た。

彼の表情は、プレラ皇女の件の時から

すでに良くなかったと報告しました。

 

タッシールが

「ハーレムの管理人?」と聞き返すと

ヘイレンは、

献立を確認しに来たそうだと

答えました。

 

タッシールは、

昨日の会議の時、アトラクシー公爵は

ロルド宰相が喧嘩を売って来たのに

あまり相手にしなかったと呟くと

ヘイレンは「はい?」と

聞き返しました。

 

タッシールは、

タオルで髪の毛をかき混ぜながら

ソファーへ歩いて行って

腰を下ろしました。

彼の口元が

徐々に上がっていきました。

そして「そういうことなのか」と

呟きました。

 

濡れたタオルを手渡されたヘイレンは

自分が今、どんな話をして、

何をどうやって

分かったのだろうかと戸惑い、

何が、そういうことなのかと

尋ねました。

 

タッシールは、

ラナムンとアトラクシー公爵は

何年も皇帝が妊娠していなかったのに

突然、ゲスターの子供ができたので

怪しんでいるようだ。

避妊薬を疑っているようだと

答えました。

 

ヘイレンは渋い顔で、

自分と若頭は同じ情報を見て

聞いたんですよね?と

聞き返しました。

 

タッシールは笑いながら

ヘイレンの足をポンと叩くと

自分は上司なのだから

ヘイレンより賢くなければと

言いました。

 

ヘイレンは

本当にゲスターが側室たちに

避妊薬を使ったのか。

ラナムンも何かあると思って

ゲスターを疑っているんですよねと

尋ねました。

タッシールは「さあ」と返事をして

首を傾げました。

 

確かに、ハーレム内にいる時と

外にいる時とでは

得られる情報に違いがありました。

ハーレム内にいた時は、

自分の目と耳で状況を見て

雰囲気を感じることができましたが、

外に出て過ごしてみると、

その時ほど、鋭敏に

側室たちのことに干渉するのは

困難でした。

 

ヘイレンは、

若頭が皇配として動くべきかと

尋ねました。

タッシールは、

とりあえず見守ることにする。

ラナムンが

どう出るかも分からないし、

どのように出てきて

ゲスターと戦ったとしても

構わないではないかと答えました。

◇妙な表情◇

ザイシンも、

特有の優しい視線を通じて

ラナムンの魂が抜けていることを

発見しました。

 

寝室に戻ったザイシンは、

ラナムンが、

ゲスターに子供ができたことで

衝撃を受けたようで、

あのきれいな目が魚の目になったと

クーベルに自分の心配を

打ち明けました。

 

クーベルは、

こんなことはあまり気にしないので、

ただ、上の空で笑いながら

布団に向かって、

羽毛のちりとりだけを振り回しました。

むしろ、ザイシンの言葉を

気にしたのは百花でした。

 

百花は読んでいた本を閉じると

大神官のそばに近づき、

ラナムンがどうだったか

詳しく話して欲しいと頼みました。

ザイシンは、

大したことではないけれど、

食事中、ずっと何かに気を取られていて

食べ物をほとんど食べずに残したと

答えました。

 

その後、大神官は風呂に入り

クーベルは

シーツを片付けながら

百花をチラッと見ました。

クーベルが聞いた時は

大した話ではなさそうだったけれど

意外にも百花の表情が、

ラナムンの話を聞いて

とても妙に変わったためでした。

 

百花は、

ラナムンが、何か気づいたのかと

考えました。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

ギルゴールは

行動に抑制が効かない時が

あるけれど、それは

精神が崩壊してしまったからであり

力で言うことを聞かせようとしたり

過度な復讐をすることはあっても

作為的ではなく本能の赴くまま

行動しているだけではないかと

思います。

一方、ゲスターの行動は

謀略的で悪意に満ち満ちている。

しかし、どのような意図であれ

線引きができず、

人に迷惑をかけているという点は

一緒なのですよね。

そのような二人の男たちを

完全に制御できなくても

側室にしているラティルは

改めて凄いと思いました。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 458

Trending Articles