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ハーレムの男たち 982話 外伝 91話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ プレラの頼み事

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982話 外伝91話 グリフィンの報告の内容は?

◇消えたゲスター◇

ラティルは返事を聞く前から

すでに怒っていました。

話そうとしていたグリフィンは

当惑しながら、

もう知っているのかと尋ねました。

ラティルは否定し、

ゲスターがどうしたのかと尋ねました。

グリフィンは、

知っている顔だけれど消えたと

答えました。

 

ラティルが「消えた?」と

聞き返すと、グリフィンは

ライオンの尻尾を抱きしめながら

ため息をつき、

文字通り消えた。

何か一つ、からかおうと思って

行ってみたけれど、

ゲスターの姿が何時間も見えないと

大騒ぎしていた。

人間たちが見つけられないのかと思い

自分も、直接探してみたけれど

見つからなかったと答えました。

 

ラティルは自分の額に向かって

強く風を吹きつかせました。

グリフィンは

ラティルの頭の周りを

ぐるぐる回りながら、

ゲスターを探してみようかと提案し、

近くは、もう探してみたけれど

見えなかったと言いました。

 

ラティルは、

勝手に立ち去らせておけ。

行きたい所を全て歩き回れと言えと

きっぱり答えました。

 

グリフィンは、鋭い目を丸く曲げると

この体はロードの忠僕で、

あいつとは何でもない。

あいつがロードのそばで

おとなしいふりをしていた時から、

こんな日が来ると思っていたと

言いました。

 

そして、ラティルの前に飛んで来ると

小さな子供のように体を丸めました。

口をつぐむとグリフィンも

素敵な怪物の鳥のようでした。

 

ラティルはグリフィンを抱きかかえて

ベッドに座り、

感情を抑えこもうとしました。

本当に、どうしてここまで

事が拗れたのかと思いました。

◇憂鬱なラナムン◇

カルドンはあくびをしながら

部屋に入りましたが、

ラナムンを見て立ち止まりました。

彼は窓の前の椅子に足を組んで座り、

ちょうど太陽が昇る様子を

見ていました。

 

カルドンは、

ゲスターが去ったのが嬉しくて

ラナムンがそうしているのかと

思いました。

しかし、ラナムンの表情は、それほど

嬉しそうではありませんでした。

 

カルドンは、

ラナムンの邪魔をしないように

後ろに下がりました。

しかしラナムンは、彼の気配に気づいて

そちらへ顔を向けました。

 

目が合うと、カルドンは

仕方なくラナムンに近づいて、

邪魔をしたことを謝り、

起きているとは思わなかったと

言い訳をしました。

ラナムンは、

早く目が覚めたと返事をしました。

 

カルドンは、

大丈夫かと尋ねました。

ラナムンは、

大丈夫ではない。

少し気分が良くないと答えると

眉を顰めました。

カルドンは、ラナムンの反応が

おかしいと思いました。

 

カルドンは、

皇帝は、避妊薬を使ったのが

ゲスターだと思って

別宮に行かせた。

ゲスターは悲しみながら

別宮へ出発した。

アトラクシー家の勝利なのに、

なぜ、そんなに

憂鬱そうにしているのか。

坊ちゃんはゲスターと

そんなに親しくなかったのにと

尋ねました。

 

ラナムンは、

ゲスターが避妊薬を使った犯人だと

皇帝は思っていないと答えました。

カルドンは、

そんなはずがない。

ゲスターが皇帝を訪ねた時、

2人が大喧嘩をしたらしいと

反論しました。

 

ラナムンは、

たとえゲスターが犯人だと思っても・・

と言いかけましたが、

途中で話すのを止めて

首を横に振りました。

カルドンは、続きの言葉が

とても気になりましたが、

ラナムンは、それ以上話す代わりに、

時計を確認して、立ち上がりました。

 

ラナムンは、

プレラを連れて

皇帝の所へ行かなければならない。

朝食を一緒に

取らなければならないので、

子供を早く連れて来てと指示しました。

 

カルドンは、

ラナムンが憂鬱になった理由を

まだ理解していませんでした。

アトラクシー公爵は、

ゲスターが別宮に発った知らせを聞いて

うれしくて踊り出すところでした。

しかし、皇帝とラナムンと

一番目の皇女が一緒に食事をするのは

良いことでした。

カルドンは急いで、

扉の外に出ました。

◇なぜゲスターの話を?◇

ラナムンが

いつもより早く起きた時間は、

ザイシンが普段起きる時間でした。

彼は朝の修練のために

服を着替えてから、部屋の中で

軽く何度か足踏みをしました。

それから演武場へ歩いていくと、

なぜか百花が付いて来ました。

 

ザイシンは、それが嬉しかったので

一緒に訓練するつもりなのかと

尋ねました。

百花は、

ザイシンが歩く速度に合わせて

歩きながら、

今、それは重要なことではないと

答えて、ニッコリ笑いました。

ザイシンは

百花の親しみのある態度につられて

気分が良くなりました。

 

ザイシンは、

それでは他に重要なことがあるのかと

尋ねました。

百花は、ゲスターが

別宮に追い出されたではないかと

答えました。

 

気持ちの良い朝なのに、

百花が憂鬱な話題を持ち出したので

ザイシンの表情は一気に曇りました。

そうでなくても、

彼はゲスターが去ったことで

少し悲しんでいました。

 

ゲスターは、

そんなことをする人ではないのに。

一体、

何の濡れ衣を着せられたのか

分からない。

どんな卑劣な奴が

ゲスターに濡れ衣を着せて、

ラナムンを利用したのだろうかと

ザイシンは言いました。

 

百花は微妙に笑いました。

彼は、いまだに大神官が

ゲスターが善良な人間だと

信じていることに、

本当に驚きました。

しかし、大神官の善良な姿は

もどかしくはあるけれど、

白花自身の動線

完璧に隠してくれました。

聖水の中に、

避妊薬が発見されたにもかかわらず

誰も大神官を疑わないことを見ても

そうでした。

それを見抜いた人は、まだ、

アトラクシー公爵1人だけでした。

 

今回は手をつないだけれど、

彼も警戒しなければならない。

百花は、頭の中で

冷たく計算しながらも、

依然として微笑んだまま、

ザイシンがゲスターに同情する声に

上の空で相づちを打ちました。

 

2人が演武場付近に到着すると、

ザイシンは袖をまくり上げながら

言いたいことは

それで終わりかと尋ねました。

そして、

自分はこれから訓練する。

もし一緒に訓練するつもりなら・・と

言いかけましたが、百花は、

ゲスターが去ったけれど、

戻って来るだろうかと、

唐突に質問しました。

 

ザイシンは、

なぜ、百花が、

しきりにゲスターの話をするのかと

訝しみながら、

片方の袖もまくり上げて

眉を顰めました。

しかし、彼は今回も誠実に、

戻って来る。

ゲスターは皇帝のことが

とても好きだからと答えました。

 

しかし、百花は、

心変わりをするのは早いもの。

ゲスターが

濡れ衣を着せられたのなら、

陛下への気持ちが

冷めたのではないかと言いました。

 

一人だけ、早く心変わりしても

意味がない。

身分が一緒に変わらなければ

離れることができない。

心変わりしても、ゲスターは

側室の身分だ。

皇帝から離れるつもりなら

側室を辞めるためにも

帰ってこなければならないと

ザイシンは言いました。

そして、

可哀そうな人の話は、もういいので

気持ち良い空気の中で、

早く演武場を走りたいと思いました。

 

百花は

自分の言葉を全く理解できない

ザイシンに対して、息詰まる思いがし、

笑顔が少し硬くなりました。

 

百花は、

ゲスターが帰って来なかったり、

去ったりする場合、

誰かが6番目の子を引き受けなければ

ならないのではないかと言いました。

ザイシンは、その時になって、

ギョッとして百花を見ました。

しかし、口は開きませんでした。

彼の視線は

白花の後ろに向かっていました。

 

ザイシンが自分の後ろを見て

当惑した表情をすると、

百花も一緒に

そちらへ顔を向けました。

 

百花は、

皇女を連れて行くには

早過ぎるようだけれど、

ラナムンはどこに行くのだろうかと

目を細めて呟きました。

◇門前払い◇

ラナムンが

プレラを連れて行ったのは

ラティルの寝室の前でした。

 

母陛下と一緒に食事をするのか。

母陛下が自分に会いたいと

言っているのかとラナムンに聞くと

プレラは興奮してラナムンの手を取り

ピョンピョン飛び跳ねました。

ここ数日、

ずっと落ち込んでいた様子が

すっかり消えました。

 

ラナムンは、

父が皇帝に会いたくて来たと

プレラの耳に囁きました。

子供は目を見開き、

楽しい秘密の話を聞いたかのように

笑いながら

ラナムンの腰を押しました。

そして、よろめきながら

つま先立ちをしました。

 

ラナムンが頭を下げると、

子供はラナムンの耳に口を当て、

同じように囁きながら

お母様も、

それを知っているかと尋ねました。

 

ラナムンは答える代わりに

いたずらをするように

子供の額を押しました。

そして、プレラの髪に付いた

木の葉を取ると、

扉の前で待機中の近衛騎士に

自分と1番目の皇女が来たことを

知らせるよう指示しました。

 

近衛騎士は、

扉の内側に向かって

大きく叫びました。

プレラはラナムンの手を握って

力強く振りました。

ところが、待っているのに、

入室を許可する鐘の音が

聞こえませんでした。

 

プレラは待ち続けながら、

依然として興奮して

腕を振りましたが、

ラナムンは待つ時間が長くなるほど

表情が固まって行きました。

近衛騎士も、

やはり、気まずい表情になり、

ラナムンを見ないようにするため、

曖昧な角度で壁だけを見つめました。

 

どれだけ、そうしていたのか。

ついに扉が開き、

皇帝の侍女長が出て来ました。

彼女は、

すぐにラナムンの前に近づくと

困ったような笑みを浮かべながら、

申し訳ないけれど、

皇帝は気分が悪いと伝えました。

 

驚いたプレラは、

ラナムンの手を離すと、

母陛下は、とても具合が悪いのかと

尋ねました。

 

侍女長は優しい笑みを浮かべながら

今、皇帝は、お腹の中に

皇女の弟か妹がいるので、

その子が大きくなる間は

体の調子がよくないだろうと

答えました。

 

プレラは泣きべそをかきました。

プレラは以前、

ゲスターに言われたことのせいで、

これ以上、弟や妹ができるのが

嫌でした。

それなのに、

実際に弟か妹ができるや否や、

母陛下の体調が悪いと聞くと、

まだ生まれてもいない

弟か妹が、もう憎くなりました。

 

もう、母陛下の具合を悪くするなんて

とても悪い子だ。

必ず弟や妹が

できなければならないのかと

プレラが怒って尋ねると、

侍女長は困惑し、

ラナムンはチラッと見ました。

彼は子供の手を握って

背を向けました。

 

帰り道、ラナムンは

プレラを宥めるために、

あれこれ良い話を聞かせました。

息を切らしていたプレラは、

ラナムンが何度か宥めると、

すぐに怒りが解けて、

すぐに自分の部屋に戻りました。

 

しかし、プレラが去ると、

終始、普段と同じだった

ラナムンの表情が

目立って悪くなりました。 

その変化を、

最初から最後まで見ていたカルドンは

ラナムンが気の毒になり

足を踏み鳴らしました。

 

皇帝は、自分のことを

怒っているようだと、

ラナムンは冷ややかに呟きました。

カルドンは、

そんなことはない。

妊娠初期なので、

本当に気分が悪いのだろうと

慰めました。

 

しかし、ラナムンは、

皇帝は普通の人の身体ではないので

一度もそんなことはなかった。

たとえ、今回は

本当に気分が悪かったとしても、

プレラが訪ねて来たのに、

一度も顔を見ないで帰れと言った。

これは怒っているからではないのかと

反論しました。

カルドンは何も言えませんでした。

実際、彼が見ても、皇帝はわざと

ラナムンとプレラに会わずに

送り返したようだったからでした。

 

なぜ、皇帝は、坊ちゃんのことを

怒っているのだろうか。

ゲスターの件のせいだろうかと

言ったところで、

カルドンは怖くなりました。

 

もしかして皇帝は、

ゲスターが濡れ衣を着せられたことを

知っていて、 それで坊ちゃんに

八つ当たりをしたのだろうかと

呟きました。

 

初め、避妊薬事件の犯人が

ゲスターだと主張したのは

アトラクシー公爵では

ありませんでした。

しかし、普通の人なら、

アトラクシー公爵の代わりに、

彼の一派が主張したのだと

分かっていました。

皇帝も知らないはずが

ありませんでした。

 

しかし、カルドンは、

ゲスターが

濡れ衣を着せられたことを

皇帝が知っているなら、

あえてゲスターを

別宮に送る必要はないので、やはり

ただ気分が悪かったのではないかと

主張しました。

 

ラナムンはいつものように

答えることができませんでした。

子供の前では

表に出さなかったけれど、

今回、彼は、

かなり大きな衝撃を受けました。

プレラまで一緒にいたのに、

ラティルが扉を開けずに

彼を送り返すとは思いませんでした。

 

カルドンは、ラナムンの顔から

だんだん血の気が失せると

驚いて彼を支えました。

カルドンは

ラナムンの世話をしていたため、

遠くない所で、

子供が彼らを見ていたことを

知りませんでした。

◇八つ当たりしないで◇

ラティルは、ゲスターが

避妊薬事件の犯人ではないことが

分かりました。

しかし、

ラナムンとアトラクシー公爵が

事件の真実を知りながらも、

ゲスターを犯人に追い込んだのか、

それともゲスターが

本当に犯人だと思ったのかは

分かりませんでした。

 

ゲスターは、前者だと思っていたけれど

それは、あくまで

ゲスターの考えでした。

しかし、この可能性があるだけでも

ラティルはラナムンに

少しがっかりしました。

その上、ゲスターの本音の中で

2、3回登場した

「ラナムンの失敗した計画」と

いうのも気になりました。

 

この2つのためにラティルは

ラナムンの顔を

見たくありませんでした。

気分が良くないというのは、

ラナムンを追い返すための

言い訳に過ぎませんでした。

 

しかし、いざ

ラナムンとプレラを追い返すと、

ラティルは、先程とは違う形で

また気分が悪くなりました。

 

ラティルは、

食べたいものを訪ねる侍女に、

食欲がなくて、

朝食は食べられないので、

何か飲み物でも持って来てと

指示すると、執務室に出る準備を

普段より早く始めました。

 

侍女は、

少しでも食べた方がいいと

心配しましたが、

ラティルは意地を張りました。

仕方なく侍女は、

フルーツジュース一杯だけ

持って来てくれました。

 

ところが、

ラティルが準備を終えて

執務室に行ってみると、

意外にも執務室の前で

プレラが泣いていました。

 

驚いたラティルは、

なぜ、プレラがここにいるのかと

尋ねました。

そして、プレラに近づくと、

すぐにプレラは

ラティルの腰にしがみつき、

ゲスターのことで、

お父様に八つ当たりしないでと

頼みました。

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執務室はラティルの仕事場なので

プレラが執務室に行こうとした時

下女たちは止めたかもしれません。

けれども、大好きな父親のために

何とかしてあげたいと思ったプレラ。

その行動力は、

きっとラティルから

受け継いだものなのではないかと

思いました。

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